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自転車旅催事を主催した時のこと準備編

2012年のことでした。当時青年会議所に所属し、地域活動を行っておりました。青少年関連の事業を行うチームで夏休みの子ども企画を行っていました。時の理事長から自転車旅のオーダーを受け、写真のような企画を実施しました。ここでは準備事項と当日の結果を記載したうえで、自転車イベントを一から準備する際のひな形になればと思います。

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参加者は小学校4年生~6年生です。本イベントでは40名を募集しました。また伴走する大人の募集も行います。小学生はチラシを作成の上、教育委員会の後援申請の上、市内学校への配布を依頼します。説明については各自治体で異なりますが、校長会等の会議で説明の上、チラシの実物を各学校に納入します。各市町村の教育委員会担当者とは数回打ち合わせをしました。チラシ配布の際にクラスごとに枚数を仕分けすると喜ばれます。画像のチラシは大人の伴走者募集です。団体のOBのほか、大学の自転車部を訪ねたり集団走行しているグループ等に声をかけて参加の依頼をしました。

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走行するコースの決定については既存のサイクリングロードを含めて、参加者である児童が極力安全に走行できる道のりを採択します。知多半島には縦断したサイクリングロードが部分的にではありますが、整備されていることから、それらを活用することにしました。机上での決定だけでなく、実際に走行します。

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準備走行は同伴して走る引率者全員に数回に分けて行いました。速度の関係で普段自転車走行になれているエキスパートチームとあまり慣れていない(=小学生と同等のレベルである)一般チームに分かれます。両方のチームにイベント全体の担当者が分かれる必要があります。

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試走を重ねた結果を地図に落とし、予想通過時間と休憩ポイントを定めます。これにより、サポートに回るスタッフの体制を組むことができます。休憩箇所は4カ所を設定しました。小学生は40名を10班に分けます。班ごとの距離はそれなりに確保するので、全体的には相当長くなります。スタッフ目線で見ると子供たちが到着する前に休憩ポイントを設営し、飲料やかち割氷などを用意します。最初の班が通過してから最後の班が通過し、休憩ポイントを撤収するまでが仕事になります。

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本当なら休憩に従事するスタッフは4班編成したいところですが、人数がたくさんになるので、2班としました。スタッフ1班が第1と第3の休憩ポイントを担当、スタッフ2班が第2と第4の休憩ポイントを担当します。これなら休憩ポイントを撤収してから、次の”次の”休憩ポイントに向かっても子どもたちを迎え入れることができます。地図に子どもの動き、休憩ポイントの位置、スタッフの動きを書き上げていきます。

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スタッフはそれだけではありません。交通上、危険な個所が見受けられる場合には立ち番を置き、交通誘導を行います。これもスタッフを2班設け、立ち番1班、立ち番2班と編成します。

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当日は1泊2日ですが、2日間とも走り続けることとなるので、昼食会場の設営も必要になります。子どもたちが休憩できるだけのテントや昼食、広いスペースを間借りすることになります。占用的な使用を行うため、現地公園管理者との協議を行い、公園使用の手続きを行う必要があります。

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そして1泊2日ということは宿泊施設の確保も必要になります。子ども達40名+各役割のスタッフを含めると100名近い人員が宿泊できる(ほぼ貸切)施設を抑える必要があります。夏の施設予約は争奪戦です。学童保育や子ども会、学習塾やNPOのキャンプであっという間にいい場所は抑えられてしまいます。予約可能初日(4か月前の月初めとか・・施設により異なります。)に予約を入れないと確保ができません。

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また宿泊してご飯を食べるだけでは子どもたちはつまらなくなります。流しそうめんやバーベキュー、各種お楽しみ企画など宿泊施設でのイベントを企画する担当者もいます。

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これらの検討を積み重ねたものが子どもたちに配布されるしおりになります。これをもとに保護者と参加する子どもたちへの事前説明会に臨むことになります。

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説明会には地元の警察署の方を招いて交通講話をしていただくほか、安全啓発のための資料を見せたり、主催者代表挨拶、担当者による説明、質疑応答、子どもたちの顔見せなど様々なことを行いました。 当日編に続く。

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