見出し画像

サハリン中部1 マカロフ

サハリンもマカロフまで来ると南部ではなく、中部と言っていいでしょう。自転車で来るのは相当の猛者であるか、覚悟がないと厳しいでしょう。まず、ドーリンスクからマカロフまで200km近い区間には宿泊施設がありません。そこが最大の障壁になります。自分の場合は、アルセンチェフカまで走行した後に列車でユジノに戻り、次年度にアルセンチェフカ駅まで輪行してからマカロフを目指しました。

アルセンチェフカからアスファルト道1

アルセンチェフカ駅を出発した直後はダート舗装の道路を走りますが、アルセンチェフカ交差点でサハリンを縦走する道路に出てくると再度アスファルト舗装に戻ります。2022年現在はアスファルト舗装地域が拡大しているとのことですが、私が訪れた2007年は20kmほどでアスファルト舗装が終わってしまいました。

未舗装道路

車が土を踏み固めたような道路をひたすらこぐことになったため、進度は非常に遅くなってしまいました。悪路と格闘して1時間ちょっとで海に出ます。

オホーツク海に出る

海岸線沿いを進みますが、オホーツク海沿いは気温が低く、マカロフ到着にはジャンバーが必要でした。マカロフに到着するまでは小さな集落をいくつか超えることになります。飲料水を個人商店で確保することができます。

池がちらほら

景色は南部と違い寒々とした景色に変わりつつあります。世界地理の教科書ではツンドラと表現しているものもありますが、どちらかというと冷帯のタイガ(針葉樹林)が広がっている感じです。

マカロフ入り口

比較的大きい都市看板がマカロフの入り口になります。そこからはアスファルト舗装になりました。マカロフにはそれからすぐ到着し、ホテルを探しました。町全体が土埃っぽく感じました。

マカロフホテル

マカロフのホテルは1カ所。「ラッズヴェート」です。分かりにくいですね。また個人商店は午後7時で閉鎖されます。レストランも同じで、マカロフに宿泊した日は食料を手に入れることができず、食べ残しておいたケーキやおにぎりを晩御飯にしました。事前に食料を手に入れておけばよかったと反省しています。

鉄道マカロフ駅

鉄道のマカロフ駅です。ここを拠点に南下して、アルセンチェフカを目指す方法もあります。総括ですが、ユジノサハリンスクからは210kmあるので健脚でも1日で走破するのは不可能です。サハリン鉄道を組み合わせて、たどり着くことになると思います。予備の食料をしっかり持参したほうがよさそうです。ユジノサハリンスクに戻るには午後の鉄道か未明の鉄道を使用することになります。未明の鉄道は街路灯がないので慎重にしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?