読書感想 ビジョナリーカンパニー ジム・コリンズ 通読2度目


 
ビジネス書や経営書などはそれなりの数を読みます。なるべく効率的になるように、自分なりに厳選して読み始めているつもりなのですが、「なかなかいいことも書いてあるなー」と思える本は約3割で、それ以外の本はとても最後まで読み切れない、というか積極的に読み切らないことが多いです。「この本は素晴らしい」と思うものは1割程度で、そのうち半分は「再読しよう」と思える本。
 
「自分の人生やビジネスや考え方に大きな影響を与えるような本」に出合いたいから本を読んでいる、という面もありますが、この本はまさにそのような「強烈に影響を受けた」本で、そうですね、100冊に1冊、位の割合じゃないかと思います。
 
 
 
 
この本を最初に読んだのは1年半くらい前。すぐさま自分の経営している不動産会社の改革を開始し、それは今日まで続いています。
 
そんな素晴らしい、と思える本でも、もちろん何から何まで筆者の主張に賛同できるわけはなく、そのまま自分の会社に当てはめられるものでもありません。基本的な考え方はほぼ完全に同意できたとしても。
 
内容を理解し自分なりの消化した形にするのに1か月、そこから自分の心の中に出立して「会社の基本方針」を作り上げるまでに3か月、そしてそれから約1年、毎日が「新たな進化」へのチャレンジです。
 
会社自体も、働いているスタッフ一人一人も、大きく変わったと思います。毎週のように現れる「新たな施策」や「プロセスの変更」などに辟易としていることもあるかもしれませんが、全体的にはとてもいい方向に進んでいると思います。
 
 
 
 
会社が長期的に利益を上げ続けるためには「常に変わらず組織がよって立つ、本質的で十分に質の高い基本方針」、もう一つは「組織が常に前向きにチャレンジし進化する仕組み」が必要
 
 
というのがこの本の趣旨なのですが、「常に前向きにチャレンジする仕組み」を具現化し続けるためには、うちの会社程度の規模であればどう考えても「進化、変化に対する社長の強い意志」が絶対的に重要。僕は多分生まれつきのナイチャーといえるほどそういう志向が強い、のではあるのですが、とはいえ同じ強度でそれを維持し続けるのはなかなかの難事。
ということで今回再読したのですが、内容に対する理解がさらに深まったのはもちろん、その分強く共感し、そして新たなモチベーションがわいてきました。読んでよかった。
 
これから毎年読むことにしようかと思います。

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