読書感想 再読 バビロンの大富豪


経済やビジネスや自己啓発などを扱ったいわゆる「実用書」というようなものは、あまり意味のないような本も多いし、そんなに読んできたほうではないと思います。いつも「出来るだけ評価が固まったバランスの取れている本」「出来るだけわかりやすく書かれている本」を読もうと意識し、そして読み始めても「面白くなければいつでも中断する」ことを心がけてきました。
ここで書いている「読書感想」にはそういう「いわゆる実用書」が多いのですが、それは
① しばらく前からAudibleのシステムが「読み放題」になっている
② 仕事で長時間運転する機会が多く、必然的にAudibleを聞く時間が多くなる
③ Audibleのラインナップは圧倒的に「実用書」が充実している
というのが主な理由です。

その中でこの「バビロンの大富豪」。最初に読んだのは20年ほど前。タイトルはやや「扇動的」ではありますが、実際は「本当の意味での名著」だと思うし、僕の考え方に多大な影響を与えた本でもあります。
すでに何度か読み返していますが、今回はやはりAudibleのラインナップで見つけたのがきっかけで再読し、さっそく今月わが社の「課題図書」に選定しました。

Audibleで聴き始める「実用書」は、聴き放題だから気軽に聴き始める、ということももちろんありますが、大体7-8割は最後まで聴けません。5分くらいしか聴けないものも多い。特に(当然ですが)「きわめてマーケティング的」に選書してあるので、扇動的で情緒的で一方的な、「ほんと糞みたいな本」がとにかく多い!そういう中で、何度目だろうと、「すでに素晴らしい本だとわかっている本」を聴き始めるのは、とても安心感のあることなのでした。そして、そういう本は常に期待を裏切らず、読むたびに新たな発見があったり、新たな考察につながっていったり、します。

ほんとに、僕たちは、もしくは俺は、こういう評価の確率された本だけを読めばいいのではないか、と特に昨今よく考えます。

本書の原型がアメリカで発表されたのはなんと100年近く前。古代バビロニア王国の逸話、という形式で「お金持ちになるための法則」が語られます。
「お金持ちになるための法則」なんて、そんな便利なものがあったら誰でも知りたいですよね?逆に言うとそんなものがあるとは思えないですよね?

でもあるんです。難しい話ではありません。複雑なスキームがあるわけでもありません。当たり前のことであり、ある意味誰もが知っていることでもあります。でもできない。

こういう本を読んで「どれだけ心が動かされ、そして実行につなげられるか」。これがお金持ちになるかどうかの分かれ目であり、ビジネスで成功するかどうかの分かれ目であり、そして、スポーツでも芸術でも、およそどんな分野でも、他に抜きんでて成功する鍵なのだと思います。
逆に言うと「You tubeで情報教材的な動画」を見ているような人は、多分「よほどのたまたま」がない限り成功できないのではないかな。

わが社の社員が「今月の課題図書」を読んで「何を感じて」「何か実行するのかどうか」とても興味深いです。

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