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新卒時代に失った自信を取り戻したい

数ヶ月前まで、住宅営業をしていた。住宅展示場にいて、お客さんを案内して、「うちで家を建てませんか!!」って言う人。

営業というのは、何があっても自信満々に商品についてペラペラ話さないといけない。
私は口下手で、口より頭が先に動くようなタイプで、「適当にこなす」みたいなことができない真面目君で、ペラペラうまく営業するなんてことは苦手なタチだった。

上司には「多少嘘をつくことになってもいいから自信満々に見えるように話せ」と言われた。
今思えば『俺がフォローしてやるからお前は好きに話していいよ』という意味だったんだろうけど、当時は余裕もなく、「嘘言ってもいいなら自信を持てます!☆」と思えるはずもなく、ただただつらかった。つらいつらいが苦手意識に繋がる悪循環。さらに自信を失っていった。

実際、契約をあげている同期を見ていると、知識量は私とあまり変わらないはずなのに、うま〜く話してお客に気に入られていた。
すごいなぁと思う反面、適当なことをペラペラ上手く話すなんて私には絶対できないし、そうなりたいわけでもないかもなと思ってしまった(それが仕事なんだからやれ、という話でしかないが)

知識面で自信がつけられるように、いくつか資格も取ったけれど、やっぱり自分に自信が持てなくて、お客さん想いの営業マンになれる気もせず、1年経たずに心が壊れて逃げるように辞めた。


私は自分に向き合えず、ない実力を変えられるほどの特段の努力もできず、ストレス耐性もなく、夢も熱意もなく、、ただの口数少ないコミュ障、、、、な〜んもできねえ馬鹿な奴!

…そういうことで、今の私はあらゆる方面への自信を喪失している。いまだにパワハラ気味だった上司に言われたことを思い出してしまう。


営業職が合ってなかっただけで、何かしら他にできる仕事もある…とか、探せば1つくらいは人より長けたところがある……と頭では分かっているのだけど、具体的なことは何も考えられない。見つけられない。誰も気づいてくれない気がする。将来のことを考えると息が苦しくなる。誰か救い出してほしい。


そんなことをいつまでも言っているわけにもいかないから、結局は自分を奮い立たせてやるしかないと思っている。他人に傷つけられたのだから、他人に癒してもらわないと何も補完できないのでは?という気もするけれど、何にせよ友人も恋人もいないので、1人でもどうにか頑張って強く生きるしかない。


小さな挑戦を繰り返して、成功体験を積み重ねて、ちょっとずつ自信を取り戻すしかないんだよね……と頭では分かっています。が、今の私にはアルバイトの面接にさえ通る自信がなくて、履歴書さえ送ってない。落ちたら立ち直れないかもしれない。


あ〜あ。はやく働けよな、自分。



この前なんとなく本を開いたら、目に入った短歌が刺さったので引用しておきます。

大きさも深さも違う花瓶にはそれぞれ似合う一輪がある


木下龍也『あなたのための短歌集』より



自分の居場所を見つけたい。

程々にがんばりたいです。

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