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TVゲーム『牧場物語』を解体する; スローライフ人生設計 第6話

第6話 バイバイ、牧場主になりたかった自分

 いつになく本質的な話になると思う。

 私はこの記事を書くちょうど1時間前、久しぶりにWiiの電源を付けて『牧場物語 ワンダフルライフ』を2時間ほどプレイした。前回はたんじょうの章2年目、アンバーの月の8日だった。それから同年のインディゴの月2日まで進めた。つまり4日分の生活をした。(注1)

 それは確かにスローライフだった。朝6時に起きて鶏を鶏小屋から出して、牛や馬や羊や山羊を動物小屋から出して、話しかけてブラッシングをして撫でて搾乳をしたりして、世話をした。月の終わりだったので作物の世話はなかった。仕事が終わったのは昼の12時頃。それからは馬に乗って町の人に話しかけたり土器を発掘しに行ったり行商人に金のたまごを売りつけたり料理をした。そして息子と話し、奥さんにスイーツをあげた。町の連中とミニゲームで勝負をしたり、バーでレッドパンチという安いカクテルを飲んだ。そして就寝した。

 これが私の望んだ生活だ。でも実際の、リアルの酪農家ってこんなにのんきなものではないだろう。

 少なくとも私の思っている動物の世話とは異なるだろう。いや、調べてないから詳しくないんだけれど、私の考え方だと牛は家畜というより乳を出すペットの類になっているような気がする。牧場主になりたいという望みが私の心の片隅にあったのだが、それは勘違いだろう

 私は、牛と羊と馬の1頭ずつと2羽の鶏と1匹の従順でのんびりした性格の犬に囲まれて、畑と言う名の庭を手入れする生活が欲しいのではないか。そうなのではないか?! じゃあ、どうすれば手に入れられるのか。どういう人生設計をするのか。いつ手に入れる計画なのか。それは計算と実行力があればいつか叶う夢だ。というか、目標だ。目標が定まった。

(注1) このゲームには四季があり、春夏秋冬がそれぞれパーロット、ペッパー、アンバー、インディゴの月に対応している。また、それぞれの月は10日で構成される。

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