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【奇声を上げる夫15】 過去を封印

平日の仕事の合間に、
いそいそと結婚式準備を進めていた。

結婚式の招待予定の方々とも連絡をとり、
みなさんだいたいOKの返事を下さっていた。

結婚式場の予約した会場から、
私側のゲストから、あと2名招待できる
状態になっていた。

どうしようか。

もう、最後に会ってから3年以上も経つし…
家庭教師の彼とは連絡はとっていなかったが、
その友人とは時折連絡をもらっていた。

彼らを招待するのが良いのか…?

もう、これだけ時間が経っていれば、
お互い特別な感情はないはず。

友達になれるかどうかは、
期待するとこではないけど、
これが最後の連絡になるだろう。

そう思い、家庭教師の彼と、
その友人に招待状を出した。
招待状をポストに入れ、
1週間もしないうちに、
友人は出席の返信をくれた。

東京に行くのを楽しみにしているらしい。
私も久しぶりにその友人に会えるのが楽しみだった。

しかし、家庭教師の彼からは連絡がこない。
2週間、3週間…

仕方なく、メールで連絡し返信を待った。

せっかくのお誘いだけど、
予定があるので、行けません。

そうか…

そういうことだよね…
いつもズルいな〜

でも、それで良かったのかも。
最後まで、彼の変わらぬ印象に、
改めて、自分の決心を腹落ちさせた。

これでよかったと。

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