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多賀の新ブランド「AZM」~酒造りを始めて7年、杜氏の挑戦~

SAKE Springの想いでもある「生産者さんの可能性を広げたい」「生産者さんと一緒にサケスプを盛り上げていきたい」を実現するべく“人”に着目した記事を更新していきます。

今回は滋賀県犬上郡にある酒蔵「多賀」の東 義晃さんをご紹介します。

多賀 東 義晃さん

大阪府出身。杜氏になる前は会社員として企業に務めていました。多賀で働くきっかけとなったのは奥様の影響。多賀の創業家である中川家が奥様のお母さんの実家なのだそう。その後月桂冠や、広島酒類研究所で修業をし、現在多賀の杜氏として酒造りをされています。とても気さくで、笑顔の絶えない方です。酒造りには真剣で情熱を注いで日々酒造りに励まれています。

多賀のお酒

今から30年前に月桂冠グループの一員となった多賀。その時に少人数で大量のお酒が造れる設備が整い、桶売りをしていたのだそうです。大きな機械のおかげで工程が整備され安定したお酒が造れることからある意味楽な酒造りをしていたと東さんは仰っていました。現在は6名のスタッフで酒造りをされています。

実際に蔵の中を見学させていただきました。9万Lの発酵タンクは温度管理ができる装置が完備され、少人数で多く造る設備が整っていました。貯蔵庫は見渡すだけで楽しく、高さがあり数多く並ぶタンクを見てまるで異世界に来たかのような感覚になりました。

新ブランド誕生

多賀の大きな設備で大量に造る日本酒は、非常に品質が安定しており当時は画期的な造り方だったと語る東さん。しかしその造り方は香りが出にくく、こだわった酒造りはできないのだそう。手造りで丁寧に造った方がお米の良い味や、香りが出る。自分の満足のいく日本酒を造りたいと感じていた東さんは手造りの日本酒を造ってこっそり残していた(記帳済み)のだそう……。

それからしばらくして多賀代表の冨永さんから「新しいお酒を造らないか?」と提案されたそうで、残しておいたお酒を試飲してもらったのです。その日本酒の味を冨永さんはとても気に入り、ひとまずテスト販売をする方向に進んでいきました。これがAZUMAシリーズ誕生のきっかけとなります。

そして2023年8月ついにAZUMAの新ブランド「AZM(エーゼットエム)」が発売されました。今までの多賀とは違い手造りの高級ブランドを目指した日本酒です。


AZMは滋賀の食用米である「みずかがみ」「秋の詩」や、山田錦を使って造られています。 ラベルにもこだわり、味わいやお酒に合う食事など詳しく記載されているのも特徴です。 ラベルに記されている「opus番号」は東さんが手造りで造ったお酒の数を表しているそうで……。1から12がどんなお酒なのか気になるところですね。

これからの多賀(AZM)

これからは「AZM」を主力とし、桶売り販売をしていた時代から、手造りのこだわった日本酒を売り出すことに転換していきたいのだそう。今までの多賀は地元に根付いており、地元の方に愛されていました。その文化も残しつつ、幅広く多賀の日本酒を知ってもらうために活動をしていきたいと意気込んでいます。

東さんとお話をしていると、人も設備も全てがとても良い環境でお酒造りをされているのだと伝わってきます。蔵に着いた時事務の方が笑顔でお出迎えしてくださったりと、関わる全ての方の笑顔が絶えない環境がとても素敵だと感じました。これからもみんなに愛される日本酒を造られるのだろうなと、今後の多賀がとても楽しみになりました。

東さんがおすすめする!AZMに合うおつまみ

東さんにAZMに合うおつまみをお伺いしました!ラベルにはどのような場面で飲んで欲しいかということが記載されています。東さんおすすめのおつまみと皆さんそれぞれの特別な場面でぜひお楽しみください!
AZM opus13:鮎の塩焼き
AZM opus14:タコのアヒージョ
AZM opus15:焼き鳥

株式会社 多賀公式HPはこちら▼

written by Junna.K

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