蔵人見習い君

日本酒造りの酒蔵に勤めている見習い君です。自分の理解している範囲で日本酒に関する情報を…

蔵人見習い君

日本酒造りの酒蔵に勤めている見習い君です。自分の理解している範囲で日本酒に関する情報を発信し、この業界に貢献できればいいなと思って投稿していきます。主にtwitterに生息しています。

マガジン

  • 蔵の酒に纏わる話

  • 造ったお酒の情報

    当蔵でできたお酒のある程度詳細な情報を載せています。

  • 日本酒のつくりかた

    日本酒がどういう過程を経て造られていくかを、詳しくない方に少しでも理解してもらえるように書いて(いるつもりで)います。

最近の記事

競業で物事考えると製品に目が行って手に取る人のこと置き去りにしそうだけど、協業で考えると物事が柔軟に捉えられて、しっかり手に取る人のことまで考えられそうな気がする。

    • 造りの面で負担な部分を全て取っ払うとなると、それはそれで蔵人が弱くなるんじゃないかなと。例えば設備がないと何もできない人になってしまうような。そういうことにはならないようギリギリのところを見極めて現場の力みたいなものを引き継いでいきたいという気持ちでいます。全部合理化には異論マン

      • 石高増やして稼ぐのか、商品単価上げても買ってもらえるようにするのか、高価格帯で勝負するのか。僕は高価格では無く、ちょっと良いワイン相場くらいの値段でも買ってもらえるような価格帯でお酒を買ってもらえるようになりたい。石高増やして蔵人の負担増やしてたら良い環境にはならないかなと。

        • 「伝統」とか「付加価値」て言葉に安易に逃げずにどうして古典的な手法に回帰したのかってところをキチンと説明することができるかどうかですよね。それができなければ見透かされてしまいそうで怖くて。

        競業で物事考えると製品に目が行って手に取る人のこと置き去りにしそうだけど、協業で考えると物事が柔軟に捉えられて、しっかり手に取る人のことまで考えられそうな気がする。

        • 造りの面で負担な部分を全て取っ払うとなると、それはそれで蔵人が弱くなるんじゃないかなと。例えば設備がないと何もできない人になってしまうような。そういうことにはならないようギリギリのところを見極めて現場の力みたいなものを引き継いでいきたいという気持ちでいます。全部合理化には異論マン

        • 石高増やして稼ぐのか、商品単価上げても買ってもらえるようにするのか、高価格帯で勝負するのか。僕は高価格では無く、ちょっと良いワイン相場くらいの値段でも買ってもらえるような価格帯でお酒を買ってもらえるようになりたい。石高増やして蔵人の負担増やしてたら良い環境にはならないかなと。

        • 「伝統」とか「付加価値」て言葉に安易に逃げずにどうして古典的な手法に回帰したのかってところをキチンと説明することができるかどうかですよね。それができなければ見透かされてしまいそうで怖くて。

        マガジン

        • 蔵の酒に纏わる話
          1本
        • 造ったお酒の情報
          1本
        • 日本酒のつくりかた
          5本

        記事

          県のセンターに助力仰いで支えてもらえているのは本当にありがたいのですが、その中で「今のトレンドは〇〇だからこういう配分にすると良い」とか「この酒質も良いけど、もっと軽いのが今は売れてるよ」とか、売れ専方向に誘導してくるときにいつもモヤモヤします。凄く敬意を覚えてるだけに余計。

          県のセンターに助力仰いで支えてもらえているのは本当にありがたいのですが、その中で「今のトレンドは〇〇だからこういう配分にすると良い」とか「この酒質も良いけど、もっと軽いのが今は売れてるよ」とか、売れ専方向に誘導してくるときにいつもモヤモヤします。凄く敬意を覚えてるだけに余計。

          この蔵では製造で始まったキャリアだけど、それが営業に始まり事務が加わり、人事に入って製造責任者となり、そこに管理職まで入ってきてるのかと思うといよいよ訳がわからなくなってきますね。中小人手不足あるあるなのかしら。

          この蔵では製造で始まったキャリアだけど、それが営業に始まり事務が加わり、人事に入って製造責任者となり、そこに管理職まで入ってきてるのかと思うといよいよ訳がわからなくなってきますね。中小人手不足あるあるなのかしら。

          自分が今置かれている環境が幸運すぎるので、その立場を享受してそこまで年月も経っていなくまだまだ学ばなきゃいけないことだらけなのに、自分だけ恵まれていることは勿体無いと思って早く誰かに譲ってあげなきゃという気持ちにもさせられてます。僕と同じように成長する過程を味わってほしい。

          自分が今置かれている環境が幸運すぎるので、その立場を享受してそこまで年月も経っていなくまだまだ学ばなきゃいけないことだらけなのに、自分だけ恵まれていることは勿体無いと思って早く誰かに譲ってあげなきゃという気持ちにもさせられてます。僕と同じように成長する過程を味わってほしい。

          好きなラジオ番組を聞いてたら流れてきた良い話のことを書くだけ

          こんにちは。蔵人見習いです。 僕は自宅から蔵までの通勤時間が車で約1時間と結構な長距離なので、運転してる間はラジオを聴いたり好きな音楽を流したりしています。 ラジオ番組は生放送ではなく、大体radikoでお気に入りの過去の番組を流してそれを聞き返しているのですが、その中で非常に共感を覚える発言をされていた方がいたので、その発言の内容を書き残して自身が記憶に留めておきたいという理由と、これを共有すればまた誰かの悩みが解消されるのではないかという理由で、書くことにしました。

          好きなラジオ番組を聞いてたら流れてきた良い話のことを書くだけ

          実験酒母を振り返って

          こんにちは。蔵人見習いです。 今回は年末にチャレンジした実験酒母について大雑把に振り返ってみたいと思い、noteに綴ることにしました。 あまりマニアックな話にはせず、また、理論的な話は僕の脳みそではお伝えすることができませんので、良い意味でも悪い意味でも分かりやすい内容にしようと思います。 よければお付き合いください。 では始めます。 実験酒母ってなあに?まず実験酒母とはなんぞやということからなのですが、それは「生酛系酒母」になります。酛擦り(木の櫂棒でえいやえいや

          実験酒母を振り返って

          親方が今季来るのに「最初の麹は心配だからそこに合わせて行く」と言っていた意図がやっと今理解できた。三段仕込みに造る麹と違って酛麹は量が少ないしスターターとしての酒母の麹だからその重要さが他の麹と全く異なるからだ。別に量少ないし親方そんな心配しなくてもと思っていた僕は浅はかだった。

          親方が今季来るのに「最初の麹は心配だからそこに合わせて行く」と言っていた意図がやっと今理解できた。三段仕込みに造る麹と違って酛麹は量が少ないしスターターとしての酒母の麹だからその重要さが他の麹と全く異なるからだ。別に量少ないし親方そんな心配しなくてもと思っていた僕は浅はかだった。

          純粋に興味を持って訪ねて来た人に話す身の上話に対して、酒の宣伝のために自身を商材の一部として紹介する身の上話はしんどいですね。面白い経歴ですね、と言われるのは正直あまり好きではないですが、今はその言葉にも耐えなければならないのでしょう。いつか酒質で認めてもらえますよう。

          純粋に興味を持って訪ねて来た人に話す身の上話に対して、酒の宣伝のために自身を商材の一部として紹介する身の上話はしんどいですね。面白い経歴ですね、と言われるのは正直あまり好きではないですが、今はその言葉にも耐えなければならないのでしょう。いつか酒質で認めてもらえますよう。

          良いものを造りたい、だからどうしても細かい所まで気を配るし、それを周りにも求めてしまうので、それができていないことに苛立ちを覚えます。今は親方が居てその立場を考えて自分の意見は封印していますが、帰った後は蔵にいる人たちにキチンと意思を伝えて考えを共有しようと思います。見習いです。

          良いものを造りたい、だからどうしても細かい所まで気を配るし、それを周りにも求めてしまうので、それができていないことに苛立ちを覚えます。今は親方が居てその立場を考えて自分の意見は封印していますが、帰った後は蔵にいる人たちにキチンと意思を伝えて考えを共有しようと思います。見習いです。

          昨日親方のことを書いて、変化を嫌いつつも蔵の新しい部分を受け入れてくれた的なこと書いて終わらせたんですけど、今日一個ひっくり返されて「俺はやらない、こっちでやる」てなったので、記事消そうか悩んでますw(消さないけど)

          昨日親方のことを書いて、変化を嫌いつつも蔵の新しい部分を受け入れてくれた的なこと書いて終わらせたんですけど、今日一個ひっくり返されて「俺はやらない、こっちでやる」てなったので、記事消そうか悩んでますw(消さないけど)

          続々・親方と僕

          今季も僕が勤める蔵へ南部杜氏の親方が来てくれました。今年で77歳、猫を4匹飼っています。そして極端な変化を嫌う人です。 今季は蔵の中も微妙に設備を変えて、新しい試みも行ったり、昔から使われていた仕込み道具とは大分異なるものも多数導入しています。それら全て、親方の意見を参考にしたわけではなく、僕がセンターの先生や社長と相談して判断して導入したものです。 蔵へ到着した親方にそれら変更点を伝え、その意図を説明し、使用するのに難色を示すようであれば控えることも覚悟していました。

          続々・親方と僕

          気軽に呟ける内容のものがなくて困ってます。noteで長文も書きたいけど時間が取れないですし、書きたい欲を発散できなくてモヤモヤしますね。

          気軽に呟ける内容のものがなくて困ってます。noteで長文も書きたいけど時間が取れないですし、書きたい欲を発散できなくてモヤモヤしますね。

          造り前に今季の営業を振り返ってみる日記

          日本酒造りの酒蔵に勤める蔵人見習いです。 今回は蔵勤めして初めて取り組んだ営業活動について振り返ってみようと思います。 営業をするに至った経緯なぜ造りの僕が営業するに至ったのかといえば、単純に当蔵に営業がいないからです。 また、4年目にして自身が営業を買って出たのは、自身が企画した酒を説明できる人間が僕以外誰もいなかったことが挙げられます。 営業を始めるにあたっての準備僕は営業をした経験が全くありませんでした。ですので、何を準備したら良いのか、どういう方法で酒販店へ向

          造り前に今季の営業を振り返ってみる日記