そろそろ謝罪マニュアルくらい作ってくれませんか。
4/20、ベイスターズ対ヤクルト戦で一触即発の乱闘が起きかけた。
事の発端はヤクルト投手からの死球だ。
牧、佐野、宮崎が死球を受けた。
一試合で三つもの死球、しかも相手はベイスターズの主力選手のみ。
宮崎が死球を受けたタイミングで、堪忍袋の緒が切れる。
だが怒る宮崎をコーチが宥め、宮崎はそのまま一塁に向かっていた。
誰もが、「ヤバイ雰囲気だけどまあさすがに乱闘にはならないだろ」と思っていた中で、先述したように乱闘が起きかけたのだ。
無論、その際にグラウンドにいた選手でも、選手の知り合いでもないのだからファンに「本当の事」は分からない。
しかし当事者以外には分からないからこそ、「どう見えているのか」が重要である。
現状、「ヤクルトの森岡コーチが駆け付け、そのコーチを中心に揉み合いになった」ように捉えられている。
こう捉えられていると言う事は、大多数からは「そう見えている」事を表している。
それを理解出来ていない事がどれ程、この現代社会において危機管理のなっていないものか、そろそろ野球界全体で理解してほしいものだと私は思う。
極端な話、事実などどうでもいいのだ。
以前に阪神対ヤクルトで、サインを盗んだ盗んでいないと言う騒動があったが、実際にサインを盗んでいたかなど分かる訳がないのだ。
何故なら、サインを盗んでいなくても「やってない」と言うし、サインを盗んでいても「やってない」と言う。
結局、「本当にサインを盗んでいたのかどうか」など、部外者には分かりようがないのだ。
だからこそ、「そう見えてしまう」事が一番恐れなければいけない事だ。
何かあればすぐに炎上してしまう現代社会において、重要なのは「事実」ではなく「疑い」である。
話を今回の騒動に戻そう。
今回も「本当に森岡コーチが火に油を注いだのかどうか」はどうでもいい。
グラウンドの外にいる人間には分かりっこないのだから、それが事実かどうかを気にする事に意味はない。
だがそんな話が出てきていると言う事は、「森岡コーチが火に油を注いだように見えている」と言う事の証明だ。
現にこの件でネットは盛り上がっているし、当事者である森岡コーチも自身のインスタグラムで釈明のコメントを出している。
しかし昨年、これまたベイスターズとの試合の最中、佐野に対して暴言を吐いている姿が中継に映ってしまった森岡コーチの「僕は止めに行っただけ」を信じる人は少ない。
この現状が、私は危機管理がなっていないと感じる。
ヤクルトの高津監督も「わざとぶつけている訳ではない。攻めている結果」だとコメントをしているが、そんなものはファンは皆知っている。
好打者に打たせない為には勝負が必要だし、内角攻めをすればどこかのタイミングで死球がくる事くらい、野球ファンなら理解していて当然の事だ。
問題はそんな「分かりきった事」をコメントで出してしまう事への想像の足りなさだ。
「まず謝罪しろ」と思われても仕方がないし、「謝らないと言う事は自分達に非があると分かっているからじゃないか?」と余計な勘繰りもされる。
問題が起きた際に必要なのは、早急かつ簡潔な謝罪だ。
今回の件も、「ぶつけてしまった事は勝負の世界なので仕方がない事だが、あのような騒ぎになってしまった事は申し訳ないと思う」くらいのコメントを出すのが一番良い手だったと、あくまで私個人は思っている。
あとは森岡コーチを一旦、謹慎処分とまではいかなくとも表に出さないようにでもするのが一番手っ取り早く事を鎮静化する方法だろうか。
いい加減問題が起きた際の諸々の動きはマニュアルを作り、徹底してほしいものだ。
とにもかくにも、野球は勝負の世界なので死球は仕方がないが、余計な騒ぎは起こさないでもらいたい。
純粋に野球を楽しみたい身としては、そう言った余計な騒ぎは気分が萎えてしまう。
あと、宮崎にぶつけるのは普通に止めてもらえます?
今年の宮崎には四割打者と優勝立役者がかかってるんで。
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