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晩酌を3倍楽しくする男 キノハチ

6年前のニューヨーク
渡米してきたある酒蔵の営業マンに向かってキノハチはこう言った。

日本酒の世界には3種類の人種がいる。
造り手、飲み手、それと売り手。
造り手とは酒蔵のこと。
1000を超える素晴らしい酒蔵が日本にはひしめきあっている。
そしてその地酒を愛するすばらしい飲み手達もまた、
日本中、世界中にたくさんいる。
だが、売り手に関しては全くもってお粗末な現状である。
東京の有名酒屋でさえもひどい状況だ。
酒のラインナップに頼りっきりで売り手のクオリティは進化していない。
これが現状の日本酒業界。

5年前の東京。
日本酒のイベントに来ていただいた男性がキノハチに質問した。
「日本酒の売り上げが減少している原因は何ですか?」

キノハチはこう答えた。

この日本酒業界にメスを入れる。
日本酒の市場が傾いている。
ワインや海外の酒に押されている。
少子高齢化の影響で日本酒を飲む層が減っている。
20年前から言われているのに解決策がまるでわかっていない業界。
解決策は一つだ。
良い売り手を育てること。
だがこの業界のお偉いさん達は良い売り手とはどんな人間かを
まるでわかっていない。
良い売り手とは何だ?
それは『ワクワクを提供できる売り手』である。
それが世界中に派遣されれば日本酒の売り上げは勝手に上がる。

蘊蓄や日本酒のいろはを教える先生達ばかりで
その使い方を教える先生は誰もいない。
大事なのは使い方。
インプットしたものをどのように表現するかだ。

【日本酒はエンターテイメントだ】
酒蔵の息子として生まれ幼少期からの酒造り
大学時代は酒蔵を巡り
シンガポールで日本酒を売りまくった4年間
そしてニューヨークでまた日本酒を売りまくり市場を荒らした6年間
そして日本に帰りまた酒を造る。
現在はフリーランスの日本酒の先生、
酒塾塾長
世界ヨッパライアカデミー(WYA)会員として
酒屋、サケバーのマスター、日本酒イベントや講師業を行っている。


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