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#24 岡山県について
今回の問題
生産地・岡山県について述べよ。
自分の回答
200字回答
岡山県は、150年以上の歴史を誇る酒米・雄町の発祥の地で、雄町の生産量の9割以上は岡山県が占める。「晴れの国」と呼ばれる岡山県は日照時間が長いため、晩生品種である雄町の栽培に向いている。特に赤磐郡部で作られる雄町は価値が高く、赤磐雄町としてブランド化されている。酒質は備中杜氏による軽快な旨口酒が多かったが、近年は淡麗タイプから濃醇タイプまで多様化してきている。酒米は自給移出タイプ。(192字)
回答の要素
酒米について
150年以上の歴史を誇る酒米・雄町の育成地/発祥の地で、総生産量の9割以上は岡山県産。
「晴れの国」と呼ばれるほど日照時間が長いため、晩生品種である雄町の栽培に向いている。
赤磐郡部で作られる雄町は赤磐雄町と呼ばれ、ブランド化している。
酒米は自給移出タイプ。
酒質や酒造りについて
もとは備中杜氏による軽快な旨口酒が多かった。
近年は南部杜氏や越後杜氏などが蔵入りすることで、淡麗タイプから濃醇タイプまで多様化。
岡山県の水系は硬度が高いものが多く、灘流の酒造技術と相性が良い。
回答の構成
・雄町の発祥地、95%を生産
・「晴れの国」、晩生の雄町栽培、赤磐雄町
・備中杜氏、軽快な旨口酒、近年は淡麗から濃醇まで
・自給移出タイプ
回答の補足
かつては万葉集にも詠まれた吉備の酒。
古人乃 令食有 吉備能酒 病者為便無 貫簀賜牟
ふるひとの たまえしめたる 吉備の酒
病めばすべなし 貫簀たばらむ
「岡山よいとこ 酒どころ」とは岡山県酒造組合連合会のキャッチフレーズであった。しかし、連合会は2006年に岡山県酒造組合へと統合され、組合のHPにはもうその記載は見つからなかった。
他の回答
先人たちの回答
江戸時代末期、岸本甚造により「雄町」が発見された地が岡山県である。「晴れの国」とも呼ばれ、日照時間が長く温暖な気候である。晩生品種である雄町の栽培に向いおり、雄町の生産量の9割を岡山県が占めている。中でも赤磐郡部で作られる雄町は「赤磐雄町」と呼ばれブランド化している。岡山県の水系は灘の宮水同様硬度が高いものが多く、灘の酒造技術が酒造りの基礎となっている。酒米は「移出超過タイプ」。
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参考文献
J.S.A SAKE DIPLOMA 教本(Third Edition)p. 140,141
小出 巌, 備中杜氏, 日本釀造協會雜誌, 1966, 61 巻, 6 号, p. 527-533
デジタル岡山大百科, 万葉集「吉備の酒」の歌, 閲覧2023年10月3日
宮下酒造株式会社, 「岡山県酒造組合」への統合に向けて(2006年3月号), 閲覧2023年10月3日
岡山県酒造組合HP, 閲覧2023年10月3日
※ 引用時に出典URLを明記したものは省きました。
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