金持ちジュリエット
ジュリエットが仮死状態から目覚めたとき、ロミオは死んでいた。
ジュリエットはロミオが生き返ることだけを望んだ。有名な医師に手あたり次第お願いに行った。
「お金ならいくらでもある。ロミオを生き返らせて」
何人に言っても何日かけても帰ってくるのは同じ言葉。
「お嬢様、それは不可能だ」
しかし、ジュリエットは諦めなかった。
数か月後、マーネーという男から「私に不可能はない」と手紙が来た。
ジュリエットはその男を信じて会いに行った。
マーネーは背も鼻も高く、the理想の男だった。
ジュリエットはその男に、治療費から遊興費まで何でも与えた。
ジュリエットは次第にマーネーに惹かれていった。
ジュリエットはある日、マーネーに言う。
「治療なんでどうでもいい。私はあなたに惚れたの。このお金であなたの気持ちを買わせて」
ジュリエットとマーネーはめでたく結婚し、幸せな家庭を築く……
はずだった。
マーネーはジュリエットを殺した。
「僕は君の財産に惚れた。」
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