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『金持ちジュリエット』#ショートショート

「ジュリエット、君は今日も美しいね。」

今朝もまた、金持ちじいさんの声が聞こえる。

どうやらこの屋敷には、じいさんの他にジュリエットという女が住んでいるようだ。女を誘拐して身代金を要求すれば、大金が手に入るだろう。

夜。俺は屋敷の敷地内に潜入した。

しかし敷地内にはいたる所に薔薇が植えてあり、迷路のようだ。完全に迷子になってしまった。

「あなた誰?おじいちゃんの友達?」

やばい。

振り向くと小さな女の子が立っていた。色素の薄い髪、白い肌、そしてまるでアプリコットのような頬と口唇。

あまりの美しさに息を呑む。
ジュリエットは、じいさんの孫だったのか。

「ジュリエット、今からお前を誘拐する」

「そんなの一晩かかっても無理よ。だって私、たくさんいるもの。」

「どういう意味だ?」

ジュリエットは微笑み…そして、誘拐する前に消えてしまった。

そんな馬鹿な。

残ったのは『スウィート ジュリエット』。
この屋敷に咲く、アプリコット色の美しい薔薇だった。


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こちらの記事を参考に書きました!
ジュリエット…これ以上まとめられんかった…無念。

これにて個人的なショートショート週間(勝手に命名)、一旦終了します。
読んでいただいた方に感謝いたします🙏✨

今までいただいたサポートを利用して水彩色鉛筆を購入させていただきました☺️優しいお心遣い、ありがとうございました🙏✨