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ろうきんの使い方

ろうきんを聞いた事はあるでしょうか?

組合員の方であれば1度は聞いた事があると思います。組合員というだけで優遇される項目がいくつもあり、いつも様々なキャンペーンが実施していたりします。

「ろうきん」という名前は「労働金庫」の略称。つまり、労働組合や生活協同組合の働く仲間がお互いを助け合うために資金を出資してつくった協同組織の金融機関です。だから、組合員であれば使わなければ損ですよ!

それでは、そんなろうきんの何がメリットなのか簡単に紹介します。


1.ろうきんの成り立ち

「ろうきん」が銀行と大きく異なるところは「営利を目的としない」金融機関であるというところ。ろうきん用の法律(労働金庫法)でも営利目的の事業を禁止されており、金融を通じて「働くみんなの暮らしの役に立つ」ことを目的としています。

一方、民間の銀行は株式会社であり、利益を最大化するのが事業目的。また日本経済の発展に寄与するために、企業を育てることを役割とし、預金者から集めたお金(預金)の多くは企業などの法人に融資されています。「ろうきん」の融資先のほぼすべてが個人であるのとは異なります。

「ろうきん」の業務内容は、預金やローン・各種サービスなど、民間の銀行とほとんど同じ。「貯める」ための預貯金、「殖やす」ための運用商品、そして「借りる」ための様々なローン商品があります。


2.ろうきんのメリット

①手数料が実質無料

「ろうきん」では、取扱い時間や曜日に関係なくATM利用料が無料です。夜間および土日の利用でも手数料がかからないのは、日頃忙しくしている人にはとても助かります。

「ろうきん」のカードはゆうちょ銀行・セブン銀行・イオン銀行・コンビニのATMでも利用可能。取引きの内容が「引出し」なら、いったんATM利用手数料は徴収されるものの、引き出した口座に徴収された手数料が即座にキャッシュバックされるというサービスをしています。つまり、実質タダということなのです。この場合も時間外・土日・祝日に関係なくキャッシュバックしてくれます。

ろうきんに給与振り込みしてる方であれば、他行への振込手数料も月3回まで無料になります。これはうれしいですね!なお、形としてはキャッシュバックの形式となっており、振込時は手数料がかかりますが、翌月20日に預金口座に払い戻される形になります。

②ローンの繰上返済が何度でも手数料無料

「ろうきん」では借りているローンを繰上返済する場合の手数料が要りません。銀行によっても異なりますが、繰上返済をするとローンの金利タイプや返済額に応じて5千円~3万円程度かかるのが一般的。「ろうきん」では一部繰上返済の回数にも制限がないので、ボーナスや臨時収入が入る度に一部繰上返済をすれば、その繰上部分にかかるはずだった利息の支払いがなくなり、返済期間も短縮されます。総じて支払うべき利息額が少なくなるのは家計にも助かります。だから私も家のローンはろうきんで組みました。

③豊富な種類のローン

ろうきんは融資業務も行っており、この融資は個人向けとなっています。いろいろな種類のローンが用意されています。

・カードローン
・住宅ローン
・リフォームローン
・有担保フリーローン(不動産担保型)
・カーライフローン
・教育ローン
・フリーローン
・福祉ローン
・自治体提携融資制度・利子補給制度
・NPO事業サポートローン(NPO法人専用)


利益を上げることを目的とした融資ではないという点が大きく、金利が低めに抑えられているのが特徴です。一方で、無理な融資をすることもないので、審査についてはしっかり見られると思ってよいでしょう。カードローン(無担保ローン)に関しては、ろうきんはかなり強いと思います。

ろうきんのカードローンは極めて低金利なのが大きなメリットです。中央ろうきんの場合、年3.875%~8.475%です。特筆すべきなのは最高でも年8.475%である点です。小口のローンの金利が極めて優遇されています。これは労働金庫らしい金利設定です。100万円以下の金額のカードローンの場合、一般の銀行のカードローン(12.5%~15%)と比較すると極めて低金利です。それ以上でも労金は低金利でお得な傾向があります。


3.ろうきんのデメリット

定期預金の金利は、他行と比較すると今ひとつの水準なのがデメリットです。正直いうと、ろうきんで定期預金を預け入れる旨味はあまりありません。給与を受け取って、ATMや振込で日常の決済に使い、定期預金は他行で組むのが効率的です。



労働組合の関係の銀行という事で、イメージ的に敬遠している方も多いかもしれませんが、実のところ「ろうきん」は金融機関としてのスペックが高いですので、一度参照してみてはどうでしょうか?


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