公募ガイド ONLINE、若桜木虔の作家デビューの裏技、教えます!(前編)
◇ 日経小説大賞(2016年3月号)
◇ 霧島那智&若桜木虔 HOMEPAGE
◇ 若桜木虔メール通信添削講座のご案内
◇ すぎたとおる漫画原作メール通信添削講座(と書いているが案内ページがないので開店休業中らしい。現在、西葛西の専門学校『東京コミュニケーションアート専門学校』にて、漫画/ライター専攻の生徒さんを中心に指導をしているらしい)
『公募ガイド ONLINE』というものがありまして、『公募ガイド』という月刊誌があって僕も一年間定期購読してたんですが、『若桜木虔の作家デビューの裏技、教えます!』みたいな小説新人賞の攻略法コラムみたいなものが連載されています。
あと、一万字ぐらいショートショートの小説投稿企画も結構あって、それが目当てで買ってたんですが、『公募ガイド ONLINE』(ネット)で若桜木虔氏のコラムが読めるようになったので、最近は立ち読みです(笑)
若桜木虔氏は東大卒業して、霧島那智名義で架空戦記などを書いてる作家さんなんですが、今は新人賞のコラム、新人作家養成、メール通信添削講座、町田の小説創作講座とか、そちらの活動の方がメインになってる感じです。弟子の方が多数デビューしたり、賞を取ってるようです。
若桜木虔メール通信添削講座 体験談 その1 【若桜木先生との出会い】 加藤廣(作家)『信長の棺』『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』で有名です。
新人賞を狙える小説プロット実戦講座―作家デビューしたい! 若桜木 虔 (著)
これ典型的なリーバイス戦略なんですが、イケハヤさん、はあちゅうさんのサロン、有料note戦略と同じですね。
小説新人賞を書く上でこんな感じのアドバイスがあったりします。
1、新人賞では小説の舞台を多くの編集者の住んでいる東京以外にする。
これは多くの編集者が東京に住んでいるので、東京は飽きてるし、地方在住者は地元ならではの場所とかを舞台にした方がいい。その方が新鮮であるからです。
人間の発想は似通ってくるので、小説新人賞は同じようなネタの作品がいっぱい送られてくる訳で、読んでたら飽きるというか、またこのストーリー?みたいな感じになるので注意が必要です。
僕は京都を舞台にした小説が多いですが、京都観光+グーグルマップ、ストリートビューなどのネット情報を駆使して作品を書いたりします。
複垢調査官 飛騨亜礼 作者 坂崎文明の第65話 いろいろとストーカーな人々に<サンライスカフェ>京都伏見桃山店が出てくるんですが、これはモデルは<サンマルクカフェ>京都伏見桃山店(岡山発祥のチェーン店)なんです。
ネット小説投稿サイトの<作家でたまごごはん>という会社が京都伏見辺りにあるという設定で、近くのカフェまでお茶しにいったという場面です。
グーグルマップ、ストリートビューで調べて、位置を確認してお店の外観とか内装なんかも分かりますから、『小説家、見てきたような嘘をつき』という感じになってます。実際見てるんだが(爆)
グーグルマップで電車、車、徒歩別の移動時間なども分かるので、常世封じ道術士 風守カオル 作者 坂崎文明(京都が舞台のメイン)の戦闘シーンなども全く行ったことない場所、お寺などをネットで歴史も含めて調べて書いてます。ここから電車に乗ってとかやってます。地名も分かるしね。
2、作品に何回もどんでん返しを入れる。
これ結構、重要で、アイデアというのは新規の革新的アイデアというのは思いつきにくいので、よくあるネタの変形を組み合わせて作ると新鮮さがでます。
どんでん返しを入れていくことで、よくあるネタの組み合わせを意外性をもたせて最後まで読ませる、面白いと感じさせることができます。
若桜木虔氏によれば作品の設定、プロット、登場人物みたら小説新人賞に受賞するかどうか?が分かると言ってます。
小説って最初のアイデア、設定、登場人物勝負なんで、一生懸命書いたから、努力したから新人賞を取れる世界ではないです。
そういう意味では、『小説家になろう』の異世界転生小説などは最初の設定、アイデア、登場人物に全てがかかっていて、最初の1~3話ぐらいでブックマークが数千ついて、日間ランキングに上がるかどうかで決まってしまう。
日間ランキングで上位に行って、ブックマーク1万、評価ポイント3万ぐらいになると、書籍化作家の仲間入りです。
この前、電子書籍化された『海と風の王国 転生したらモテモテに? 作者:梨香さん』(感想 1,063件 レビュー 5件 ブックマーク登録 9,556件 総合評価 26,791pt ポイント評価 3,794pt : 3,885pt 文章評価:ストーリー評価 文字数 1,223,066文字)という作品も、物語の完結もあって日間ランキング9位ぐらいまで行ったようです。
『小説家になろう』でブックマークが100~200つけば、まあまあ小説の才能があるとは思いますが、書籍化作家になるような才能ある方は最初から数千のブックマークつきますからね。大体、2~3年、早い方は一作目がデビュー作になりますね。
小説家になろう:『最強呪族転生~チート魔術師のスローライフ~』 アース・スターノベルから書籍化決定!
こんな感じで『なろう』の活動報告が上げられて、出版社のスカウト報告があったりします。
『公募ガイド ONLINE』のメルマガに才能とは何か?という特集があり『小説家になるための戦略ノート』作者:坂崎文明(感想 108件 レビュー 1件 ブックマーク登録 718件 総合評価 1,968pt ポイント評価 266pt : 266pt 文章評価:ストーリー評価 文字数 633,247文字)でも、度々、言及していますが、
才能というのは、自然に苦もなく出来る、いつのまにかそれをやっている、それが他人に自然と評価されるもので、本人は才能があるとは気づきにくいものです。
僕の場合はこういうエッセイなら毎日書けるし、明日は『E☆エブリスタ』の新人賞ネタ書きたい!と思ってますが、アイデアが尽きることがありません。
梨香さんのように『月曜 子猫のヒゲ、水曜 魔法学校の落ちこぼれ、金曜 醜いアヒルの子、日曜 海と風の王国』という風に人気作家(事実そうですが、これから各作品の出版ラッシュだろうね)のように週に4本も小説更新できませんね。
編集者の立場になって考えれば、作品がどんどん書けて人気の作家の方がいいでしょうし、どんどん本出して、どんどん儲けられるしね。これが才能の違いというものです。
しかし、僕の小説の才能が『1』だとすると、内容はともかく、エッセイの書く力だけは『10』ぐらいあるねえ。
ひとつのネタからネタが5つぐらいに派生して、後で分割して整理することが多いです。このエッセイもタイトルと内容がずれてきて、脱線が多いので本当は『小説家になろうの話』『才能論』は別エッセイにした方がいいんですけど、時間の都合でこのままで。書いた後にタイトル変えることもしばしばですし。
まだ、書きたいことがあるのですが、長くなりすぎたので、後編(もしかして中篇)に続きます。
まだ、7.3万字なので新人賞の応募資格の10万字を3月中に仕上げないといけないのに、たまには小説書けよ!と自分に突っ込みたい。
こういうエッセイ書かないと調子が出ないんだよねえ。
『カクヨム、noteではじめる小説家、クリエーター生活』もよろしく! https://ncode.syosetu.com/n0557de/