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31. ARIA The BENEDIZIONE 【アニメ映画】

京都に行ってきた折、朝早くに着いてもやることがないので時間つぶし的に早朝の回を観に行ってきました。
(京都には青銅器の展示を観るべく泉屋博古館に行ってきたのでした↓)


「ARIA The BENEDIZIONE」は、TVアニメ10周年記念プロジェクト「蒼のカーテンコール」プロジェクトの最終章として今月の頭から劇場にて特別公開されている作品です。

第1期はもはや十数年昔に放送され、その後第2期・第3期、OVAや映画も何本か制作されている大作ですが、わたしは今年に入ってから観てハマったクチなので、ちゃんと劇場に足を運ぶのは初めてでした。
しかもほとんど下調べなんかもなしに、「あ、そういえば今映画やってるじゃーん」くらいのノリで行ったのでした。


まず「ARIA」の内容について軽く触れておきますと、
天野こずえによる同名漫画をアニメ化した作品。
水の惑星アクアの都市、ネオ・ヴェネツィアで観光水先案内人を目指す少女たちのほんわかした日常の物語です。
ネオ・ヴェネツィアは地球のヴェネツィアから建築物を移築したという設定で、他の国の文化・風習も色々取り入れられたちゃんぽん文化の町。イタリアのお祭りも開かれれば、日本の食べ物も登場したり、不思議な世界観です、
そんな中でちょっとしたことに繊細に心を動かす少女たちの様子が丁寧に描かれています。

特にテレビ版は絵柄も可愛らしく、ほぼ毎回ボロ泣きするほどの良エピソード揃い。
良いところがありすぎてとにかく観て! という感じです。
ゆったりとした時間が流れていくネオ・ヴェネツィアの地。小さいけれど大切なことが日々起こり、登場人物たちの周りを通り過ぎていきます。陶然とする美しさの音楽が、それを引き立てます。言葉にすると陳腐で恥ずかしいですが、日々の生活の大切さとかちっちゃい幸せの見つけ方とか、そういうことが身に沁みて感じられます。

登場人物も皆いい人揃い。それぞれのキャラクターが関わり合っていくことで心理描写に深みが生まれ、話数を重ねるごとに愛情がわきます。
大体全員の名前がアから始まるのでややこしいんですが……(笑)
主人公灯里ちゃんの天然でのほほんとした雰囲気、あと特徴的な髪型がすてき。その友人藍華ちゃんは、よく彼女のぽやぽやした言葉に「恥ずかしいセリフ禁止っ」とツッコミを入れる、しっかり者だけど泣き虫さん。後輩のアリスちゃんも先輩の面倒を見るくらいしっかりしているけど、真顔の時のデフォルメされた絵が面白い。
それぞれの先輩である水の三大妖精アリシアさん、晃さん、アテナさんの後輩への接し方も、三者三様に愛情に溢れていて微笑ましいです。

他にもたくさん、たくさんの人々。
人じゃないけど、白くてもちもちなボデーが魅力のアリア社長など猫も様々出てきます。


さてさて今回観てきた映画はどうだったかと言いますと。

・始まる前
入場の際に入場者特典でプチ式紙をもらえました。(1週目はアリアカンパニーのメンバーの絵柄で、当たったのはアリシアさんの柄。)
前述の通り何も調べないで行ったので、こういうものを貰えるとは知らず、何だかちょっと得した気持ちでした。

それから着席して。映画自体は一時間くらいだったのですが、(多分時間調整で)体感30分くらい予告編がだらだら続いてちょっと疲れちゃいました。

ようやく始まるかと思ったら本編の前にミニアニメがついていて、間違い探しゲームタイムがありました。週ごとに内容が変わるらしい。入場特典と同じく、動員数を増やそうという魂胆が見え見えで何だかなあ……という気もしつつ。
あと大画面でミニキャラの映像を見るのはちょっと辛いものがありますね。

・本編
内容は藍華ちゃんとその先輩晃さんの思い出話が主題でした。
正直、アニメーションとして大画面に耐えうる映像ではなかった気がします。
内容的にもこれまでの作品を知っている人がおまけ的に観る感じというか、OVAで良いのでは? という感じ。

とか言いながら、わたしは頑張り屋さんで照れ屋で泣き虫な藍華ちゃん・同じような性格で、優しく時に厳しく見守る晃さんコンビが大好きなので、しっかり楽しみました(笑)
最後の方ではほろっと泣いたりもして。

映画館で観るほどではないかなと思いますが、また「ARIA」の世界に触れられたのは嬉しかったです。テレビ版・OVAを見返したくなりました。



たくさんのエピソードがありますが、1話完結で観やすいですし、まずは第1期から、冬休みのお供にいかがでしょうか?
ではまた。


12/14 ヘッダー画像がちょっと気に入らなかったのでnoteの写真ギャラリーのものに差し替えました。

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