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125. CHA われら茶柱探検隊 37 【フリーペーパー】

このフリーペーパー、以前一度ご紹介したんですが、別の号を読み終わり、こちらはこちらで興味深い記事があったのでまた取り上げておきます。

前回の記事↓

ここでも書いているように、雑多な記事があれこれ詰め込まれた分厚い冊子で、あるデザイン会社が「一本の茶柱のような存在で幸福を配信する」ことを目的に制作しているそうです。
今回気になったのは、以前取り上げたのとはまた全然違う連載記事でした。(無論前回感想を書いた旅行系の記事などは今回も楽しく読みました)

・暮らす旅 京都 京都を守る四神
京都のガイドブックを作っている方が(多分そのガイドブックの延長線上のような感じで)書いているコラム。
毎度全く知らないスポットや新情報が紹介されていて行ってみたくなるのですが、今回は特に「蚕ノ社」というのに心を鷲掴みにされました。
なんでも、三柱で正三角形を形作った鳥居があるのだそうです。中心には石が積まれていて、なぜそのような形になっているのかは一切不明の、謎めいた鳥居……わくわくしますね。
丁度先週京都に行ったので立ち寄りたかったのですが、すごい大雨でとても行く気になれず断念。年内には行くつもりです。

・ステキなPARIS 10 マダム”Noguietz”
パリの人や物を描いている絵描きの方の絵とエッセイのページ。
モンスリ公園で出会った、本を読むマダムとのひと時の交流が書かれています。
添えられている絵のマダムがとても良い表情をされている。
こういう何気ない一瞬の出会いのようなものが、日々忙しさに追われているとなかなかないものなので、わたしもたまには公園で読書しようかなあなんて気になりました。(尤も、もう少し涼しくなってから……)

・二風谷コタン
何をしているどなたが書いた記事なのか分かりませんでしたが、アイヌのカムイノミの儀式に参加した体験談がありました。
言葉で儀式を説明しているのですが、先日観たアイヌ映画のおかげで、鮮やかにその様子を想像することができました。

同じ系統のものに繰り返し接することで解像度が高まっていくと思うので、予期せず復習になったと言いますか、読む時期として丁度良かったなと思います。

・民族で繙く音楽と料理 デューク・エリントンとアメリカ南部料理
ジャズミュージシャンであるデューク・エリントンの作品に「リベリア組曲(Liberian Suite)」なる、リベリア建国を記念した曲があるそうです。
このリベリアという国、全く知らなかったのですが、アメリカの奴隷解放宣言によって解放された黒人奴隷がアフリカに帰還して建国した国なのでした。
その後ごたついて今尚問題の多く残る国のようではありますが、きっと建国当時は夢に溢れていたのだろうと思います。アフリカで最も古い国・エチオピアも気になるので、両方合わせて今度きちんと調べてみます。

・蕎麦屋の女将さんが聞いた 「大学副学長」のほんとうの話
前回読んだ記事では”サンスクリット語講師”が取り上げられていたこのコーナー。
今回はさる大学の副学長をされている方のお話でした。
のびのびと、今後の人生でへこたれずに生きていけるように、大学でどんな学びをできるだろうか。そんなことについてつらつらと語られています。

当初の計画や周囲の期待にこだわると、大事な偶然を見過ごす。
自身の成長を自身が止め、アップデートしない。

当たり前だけれど、意外と実践の難しいことです。わたしもわりと(行き当たりばったりに見えて)計画を立ててから動くタイプなので、もっと自由に先入観なしに行動できるようになりたいと思っています。

ご本人が講師だった頃は、グループワークの時に煮詰まったら散歩に出かける、講義中にお菓子OKにする、など柔軟な対応で学生を見守っていたそうです。
こういう、緩い感じに見えていざという時は親身になってくれそうな大人が身近にいると、学生生活が楽しそうでいいなあ。


このフリーペーパー、まだ何号か手元にあるのでいずれまたご紹介するかもしれません。
ではまた。

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