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91. VV MAGAZINE vol.87(2021年10月)、vol.91(2022年2月) 【フリーペーパー】

言わずと知れたサブカルショップ、本屋だけどよく分からない雑貨が所狭しと置かれている、あのヴィレッジヴァンガードさんが出しているフリーペーパー、ヴィレヴァンマガジンです。

このフリーペーパーとはかなり長い付き合いで、もしかしたら創刊に近い頃から読んでいるかもしれない。と言っても毎号欠かさずもらっているわけではなくて、たまたまヴィレヴァンの前を通りかかってすぐに見つけられたらもらう、という感じです。高円寺店では一年くらいどこに置いてあるのか分からなくて、全然もらえませんでした。
(あまり買い物はしないくせにフリーペーパーだけもらって帰る嫌な客である)

昔はもう少し分厚くて、レイアウトがもっと読みづらくて店内と同じようにゴチャゴチャしていてアングラ感のある冊子だったのが、ここ数年はアイドルの記事が増えて全体的に明るく読みやすくなりました。
個人的にはアイドルってむしろメインカルチャーなのでは……? と思うこともありますが、可愛い女の子を沢山見られて眼福です。

あと最近誤字脱字が目立つのが気になりますが、月一で発行していることがまず凄いので、そういう細かいところまではなかなか目が届かないんだろうなあと、見つける度に思っています。(小声)

さて、今日取り上げたvol.87とvol.91はどちらもL’Arc-en Cielのボーカルhydeさんが表紙を飾っている号で、見開きインタビューも載っています。
この2号の間にもう一冊hyde特集号があったらしいんですが、それはもらっていませんでした。

L’Arc-en Cielは「花葬」しかきちんと聴いたことはないのですが、この曲のPVは中毒性があってたまに見たくなります。オールバックのhydeさんはお美しく、体をくねらせる感じの歌い方も曲にとても合っています。歌の入り方も特徴的で、一度聴いたら離れません。
……という「花葬」のイメージだけで読んだのですが、言葉を追いかけていると人当たりの良いお兄さんという感じで、とても好感が持てました。
書かれている文字から、穏やかな空気が漂っていて、自分の言葉で誰かが傷つくことがないように、という気配りが窺えます。わたしは人との対話がままならないことが多いので、いずれはこんな優しく穏やかな話し方ができるようになれたらと、憧れと尊敬の念を抱きました。

色々話しているエピソードの中でも

庭に木があって、そこに顔を彫ったり。ちょっと生の木なんで倫理的にどうかとも思うけど、顔があれば素敵だろうなと思って、おじいさんの顔を彫りました。ちゃんと表面の消毒もして、木が元気にいられるようにして。

というのが一番印象的でした。
全然hydeさん個人のことは存じ上げないのですが、人柄をよく表しているエピソードなのじゃないかしらと勝手に思っています。
ああ生の木は傷ついたら消毒をして保護するものなのか、というのは発見でもありました。動かずにどっしり構えているように見える木も、わたしが思っているより繊細なのかもしれない。

他のページはいつもの連載と短いインタビュー、広告で構成されています。
わちゃわちゃ〜っとアイドル、二次元、映画、お笑い、その他雑多なものについての記事があって、知らないものも多いので読むのは楽しいです。
惜しむらくは、わたし好みのものはほとんど取り上げられないこと。
今回わたしの好みにハマったのは、これ。

・Vol.87 スケラッコさんの「盆の国」
元乃木坂46の川後陽菜さんの本の紹介コーナーにて。
元々この作家さんの別の漫画「平太郎に怖いものはない」はweb連載されていた時にけっこう気に入っていて更新を楽しみにしていた作品だったので、「あ、他の作品もあったんだ!」と嬉しい気持ち。

シンプルな線とゆったりしたテンポ、独特な会話、ちょっぴりナンセンス。平太郎の方はそんな感じのお好み焼き屋を切り盛りする少年の話でした。こちらはどんな話なのか、期待が高まります。

あとvol.91で、pixivでフォローしている絵師さんの“ゆのさん”が「ヴィレヴァン的このイラストレーターがすごい」に取り上げられていたのが嬉しかったです。最近はpixivをほとんど見ていないので、今も元気に活動されているんだ、というのをこうして知ることができると自然と笑顔になれます。ぜひこれからも頑張ってほしいです。


今回ダントツでしょーもなくてヴィレヴァンぽいと感じたのは(褒め言葉のつもり)、今年バズるんじゃないかと予想されていたグッズのこの2つ。
ロックキャンディとキャンディガンです。

ロックキャンディの方は結晶化した砂糖が岩みたいにごつごつとくっついた形のキャンディらしいです。食べる時痛そう。
Youtubeに作り方の動画が載っていたんですが、小学生の頃にやった塩の結晶実験の砂糖バージョンみたい。
果たしてこれで映えるのかは分かりませんが、口の中は痛めつけられそうです。

キャンディガンはもっとくだらなくて、銃の形のおもちゃにロリポップを装着して引き金を引くと、目の前の相手に向かって飴が飛び出る仕組みになっています。
銃自体はパステルカラーで確かに可愛いんですが、上の蓋が取れて飴が出て来るのは、見栄え的にも微妙なのでは……。海外ではすでに流行っているとかいないとか。うーん、謎です。

そんな感じで。
まだ見ぬものに出会えるフリーペーパー、VV MAGAZINEのご紹介でした。

ではまた。


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