爪を塗ることと自律神経の関係
近頃よく爪を塗っている。あるときはルピナス色、あるときはオリーブグリーン、今日はビビッドオレンジ。このところ派手な色ばかり塗っている。
というのも、五月に入ってから体調が悪く、気分が下がっているときほどネイルエナメルを塗りたくなるのだ。気分が下がっていると元気を出すために華やかな色にしたくなる。今日も天気が悪く、五月とは思えないほど寒くてブランケットが必要なレベルなのもあって、鮮やかなオレンジ色に塗ってしまった。少し反省している。
このところの天気と気温の定まらなさは異常だ。昨日暑くて半袖で過ごしたと思ったら、今日は長袖とブランケットが必要。いい加減にしてほしい。気圧は最近体調に影響を及ぼさなくなってきているが、気温の変化には弱いのだ。というのも、おそらく私は自律神経が狂っていると思われるのである。
診断を受けたわけではないが、私は三十代から天気だとか気圧だとか気温だとか前日のストレスだとかで、逐一寝込むようになってしまったのだ。
二十代のときには自分は健康優良児だと思っていた。丈夫な体を何とも思わず、当たり前のようにその状態を享受していたのだ。
本当に三十代になった瞬間くらいから寝込む体質になってしまった。人体は不思議である。
しかし、三十代も九年目ともなると、そのコントロール方法がわかってくる。とにかく自分のご機嫌を窺い、やれ疲れたと思ったら寝る、やれ天気が悪いと思ったらプラセボを狙って漢方薬を飲む、気温が急に下がるときは防寒具を欠かさず持って行く。そして、重要なのが寝込んだりぐったりしたりする自分のことを嫌いにならないように、きれいなもので周辺を彩るのである。それが模様替えであり、こまごまとした飾りを本棚に置くことであり、爪を塗ることなのだ。
鮮やかなオレンジ色の爪を一瞬は反省したが、見るたびに元気が出るから塗ってよかったと思う。多分三日くらいで飽きるが、そこから二日ほどしてまた気に入って見えてくるだろう。作業中にオレンジ色の爪が見えることはいいことである。これからも塗っていこうと思う。
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