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シンボルを作る

今週ももう金曜日です、皆様お疲れ様です。

プロのデザイナーとして空間の仕事を請けた場合、お金をかけるかけないは別として普通とはちょっと違う視点での見せ場を作っていかないといけないなと思っております。当然、納期やプロジェクトに求められているものにもよりますが。

そんな中、インテリア要素の少ないものをシンボルとしてインテリアに持ち込んだ事例が私の経験の中でいくつかあります。

タイトルの飛行機の羽根をモチーフにした空間は、世界のホテル予約会社のオフィスのエントランスです。世界と言えば飛行機かなとプレゼンをしました。実際の3Dモデルデータを研究してFRPで作ってもらいました。制作側に模型から検証して頂き、実際立派に構築されて感動した覚えがあります。


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こちらは首都高速の道路や橋をメインに扱う会社のオフィスエントランスです。担当されるエリアのシンボルであるレインボーブリッジをデフォルメしてみました。こんな小さなスポットライトがあるのだな、と電気屋さんに勉強をさせていただきました。


で、一番最近は、中野新橋のすっぽん屋さんの 50年続く名店「久松」さんのリニューアルの際に、店内に中野新橋そのものを作りました。これは店主との提案前の何気ない会話がきっかけで生まれたものです。

中野新橋を架け替えた当時、町内会で長をされていた店主の思い出話を伺いうことができ、私の中でそこに力強い地域愛を感じました。そして、今回のリニューアル、地域に結びついたプロジェクトにになれば良いなと思い、コンセプトを

「(お客様との)縁をつなぐ架け橋」

として入口と客間を繋ぐ店内アプローチにシンボルとして橋をかける提案を行いました。中野新橋がかつて花街だった歴史を汲んだデザインになったかなと思います。そして、これはスタッフが良く中野新橋を計測してくれて、かつ施工側が忠実に制作してくれたおかげでとてもリアリティが高いものになりました(竣工写真撮ってないのでチラ見せで)

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そう言えばかつて秋葉原のメイドカフェの中に学校とか病院とか電車とかを再現したことを思い出しました。とても懐かしいです。


お客様から「インスタ映えする空間を作って欲しい」とのリクエストはここ数年ずっとあります。

お金をかけずともちょっとの工夫でも「映え」る場所はできます。

少しでも「楽しさ」や「思い出」に繋がるちょっとしたシンボルを提供し続けることができればいいなと思っております。

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