あとがき。
空想日記の一環として始めたこの長編。以上で終わりとなります。
まずは、長い間お付き合いくださり、本当にありがとうございます。
長編の最終話に合わせて、空想日記もついに100日を迎えました。
これは、本当に、毎日この話を読んでくださり、感想のコメントやいいねをしてくださったあなたのおかげであります。くじけそうになった時、何度もそれに救われました。私が勝手に始めたことだけど、やっぱり反応があるのはすごく嬉しくて、何より力になりました。改めてありがとうございます。
作品のことについて、私に技術がないばっかりに、上手く書ききれなかったことや、表現しきれなかったことを、つい説明したい気持ちになりますが、まあそう言うものは野暮なので飲み込みました。またいつか長編は書いていきたいので、その時にもっと上手く書けるよう精進しますので、お付き合いいただければと思います。
あとがき、と題したのでやっぱり少しだけ作品のことに触れておきます。
約一ヶ月の間連載していた長編のタイトルは「終末の星にて、君を待つ。」にしました。最終話のタイトルでもあります。
終わりゆく星に取り残されたノエマたちは、それでも人間の帰りを待ち続け、その必要がなくなった後も、やっぱりきっと、どこかで誰かを待ってるいるんだろうなと、そう思いました。待っている時間は苦じゃなくて、待たせている方が心苦しかったり申し訳なかったり、大変です。
最初に描いていた景色とは、だいぶ違う所に到着しました。
なんとなく見えていたのは、荒野の中を一人歩くナナ、頭の中のコンピュータにユクを取り込んだナナが二人きりで世界を飛び出し、海を目指し歩いている姿でした。
けれど、お話が進むにつれ、私自身を取り巻く世界も変わっていって、ああ、この二人は、ナナは世界に祝福されなければいけないんだな、と思いました。
この話は一旦おしまいです。明日からまた新しい誰かの日記に戻ります。
願わくば、二人が、取り残された星のノエマたちが、幸せでありますように。
私は芝居を作る人間でもありますので、いつかこの話を芝居という形でも作れたらいいなと思っています。
さて、あとがきまで読んでくださってありがとうございます。まだまだぼちぼち続いて行きます空想日記。
これからもお付き合いいただけると誠に嬉しい限りです。
2021年1月5日 宮田みや
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