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そしてバトンは渡された 「ゴーストバスターズ アフターライフ」感想

「ゴーストバスターズ強化週間」と名付けたこの1週間は、私にとって本当にかけがえのないものになった。
まさに「ひと夏のサマースクールで経験した淡いまぼろし」のよう。

先日の記事でも書いたように、私は「ゴーストバスターズ」シリーズを1度も見たことが無かったし、なんなら興味もなかった。
きっかけは些細なことだった。
私の奥さんが、ムビチケの特典のマシュマロマンのミニタオルが欲しかったため、仕方なしに前売り券を買ったのだ。

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今思えば、あれもゴーストが仕向けたことだったのかな、と半分冗談、半分まじめに考えてみたりもする。

実は、最新作「アフターライフ」に対する私のイメージも冷めていた。
「遠い昔に活躍したゴーストバスターズを、家族が継ぐ物語」だとは予告編で何度も見て知っていた。
でもその時は「また、旧作のリバイバルか…」としか思わなかった。
旧作のキャラや物語を利用するのは、最近じゃ「スパイダーマン」や「キングスマン」でもやっていたことだし、「あの感動は越えられない、ましてやマネしてんじゃねぇよ」と嫌悪感すらも抱いていた。(その後、アメリカでは「アフターライフ」の方が公開が早かったことを知りました。すいません。)

そんなこんなで、本作はじめ「ゴーストバスターズシリーズ」には全く期待していなかった。

そして、まずは初代から3本をアマプラとネトフリで一気見した。
そして最後は満を持して映画館で「アフターライフ」を見た。
地元の劇場ではIMAXでの公開が一足早く終わってしまうということで、シリーズ通して1週間での駆け足での鑑賞だった。

結論から言うと、もう感動感動…
本当に凄いものを見た。
「ゴーストバスターズで感動するとは」と色んな人がレビューで言っていたが、私もまんまとその1人になってしまった。
長い長い時を超えて渡されたバトン、そんな壮大な物語を1週間で観てしまった贅沢な自分を、殴ってやりたい気分だ。

これを書いている時点では、まだ映画は公開中。
なので決定的なネタバレは避ける。
本作は旧作をリアルタイムで観ていた人たちが羨ましくなるほど、シリーズのリスペクトが随所に垣間見られる、紛れもない「正統続編」だ。

それもそのはず、本作のメガホンをとったのはジェイソン・ライトマン。
なんと「ゴーストバスターズ1・2」を撮ったアイヴァン・ライトマンの実の息子である。撮影現場にも父であるアイヴァンが頻繁に来て、息子にアドバイスしていたらしい。
そんな本作を父親も太鼓判を押している。ジェイソンが持ってきた本作のシナリオを見た父親のアイヴァンが感動して号泣したそうだ。
そう、劇中でも撮影でも家族の絆が滲み出している映画なんだからそりゃ感動するって。

詳しい内容については何も触れることができない。
公開が終わった後に、いずれじっくりと感想を書かせて頂きたい。
この記事を読んでくれているそこのあなたも、ぜひ元祖「ゴーストバスターズ」を見てから映画館に行ってほしい。

思春期の甘酸っぱい冒険ものであり、"おまつり映画"でもあり、もちろんシリーズお馴染みのゴーストとのバトルシーンやコメディ要素もある。
でもあくまでもエッセンスは家族愛に溢れた映画。
丁寧かつ野心的な正統続編だった。

ちなみにパンフレットも監督の親子インタビューやシリーズ全作のあらすじなど、盛りだくさんの内容で、読み応えあってこちらもおすすめです!

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追記
2022年2月12日。ジェイソン・ライトマン氏の父親でもあり、元祖ゴーストバスターズの監督でもあられたアイヴァン・ライトマン氏が亡くなられました。
あまり言葉にはできないけど、息子さんが「アフターライフ」でゴーストバスターズを引き継がれたことを見送られ、本当に良かったと思う。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。


※ゴーストバスターズシリーズの感想もnoteに載せています。
よろしければご覧ください~!


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