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コモ読書録2018

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2018年2月の記事一覧

一生太らない魔法の食欲鎮静術

「一生太らない魔法の食欲鎮静術 / 松尾伊津香」読了。何よりもまずは食事方法を見直す。しっかりと舌先で素材を味わいつつ、胃に食べ物が溜まっていくことを意識する。いかに食べる事に集中できるかが大事。まさにサブタイトルにもなっている「食事瞑想」って言葉。成程と思った(10)

食事で大事なのは「満腹感」ではなく「満足感」。何気ない日々の食事でも疎かにせずに味覚を研ぎすまして食べる。胃に通っていく過程で

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生きるのが"ふっと"楽になる13のことば

「生きるのが"ふっと"楽になる13のことば / 名越康文」読了。偉人達の13の名言に、名越氏の考えも加えて紹介してある。名越本といえば「内面的な心の在り様や整え方」が書かれているイメージだったけど、今回は主に仕事の場においての実践的な人との接し方や考え方が多く書かれている(9)

吉野源三郎の「"あたりまえ"なことも追及していくとあたりまえではなくなる(要約)」って言葉。常に自分の器だけで物事や他

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わかったつもり

「わかったつもり 〜読解力がつかない本当の原因〜 / 西林克彦」読了。読書を”わかった”状態で終わるのではなく”よりわかった”状態にするために、自分の固定観念を疑い、文章全体の雰囲気に流されずにしっかりと文脈を捉える。昔話の解釈すら、読み方を変えれば違ってくる(1)

読書力

「読書力 / 斎藤孝」読了。読書がいかに贅沢で有益なことなのか納得。著者が長年の経験で得た極上の知識や思想を、時を超えて自分だけに語ってくれているという気持ちで、多少の緊張感を持って読書をすることが大切。色々な性格の登場人物を心に住まわせ共存していくことが己の強さになる(2)

辞書を編む

「辞書を編む / 飯間浩明」読了。国語辞典の編纂者のエッセイ。言葉の意味を調べる機会にしか使わない辞典も、実は編纂者の弛まぬ努力と人間味が反映されていると想像して読めば見方が変わるんだなと思った。現代でもアナログかつ地道に作られてるのにただただ脱帽(3)

当たり前に誰でも知っている「女」「右」などの言葉を、仮に知らない人に対して、果たして言葉で説明できるだろうか。辞典の一つ一つの言葉の語釈にはそ

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仕事は楽しいかね?

「仕事は楽しいかね? / デイル・ドーテン」読了。一応ビジネス書に当たるのだろうけど物語仕立てで読みやすかった。1.仕事のミス 2.仕事の問題点、不満 3.仕事でやっている全てのこと これらを書き出し、なにか改善点やアイデアはないか考え、試してみる。失敗は失敗にあらず(4)

コカコーラやリーバイスジーンズはどうやって成功したか。全ては柔軟なアイデアから。きっかけを逃さないようにアンテナを張り巡ら

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メンタルが強い人がやめた13の習慣

「メンタルが強い人がやめた13の習慣 / エイミー・モーリン」読了。自分の感情に流されず、合理的、現実的に物事を考える。自分びいきする気持ちを捨てなければ決してメンタルは強くならないし、逆に誰にも自分の感情は支配させてはいけない。(5)

過去の嫌なことや恥ずかしいことを思い出すならば、その時の心境や感情を思い起こすのではなく、合理的、理論的に考察し、過去と”仲直り”する。そして同じ過ちは絶対に繰

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花神(上)

「花神(上)/ 司馬遼太郎」読了。かつて農民階級であった大村益次郎が、宇和島藩、長州藩、さらには幕府からもラブコールを受け、一時的だけど幕府直参にまで取り立てられたのは、攘夷という世相がよっぽど彼の「蘭学」や「西洋兵学」のスキルを求めていたのだろう。(6)

花神(中)

「花神(中)/ 司馬遼太郎」読了。大村益次郎は最新式のミニエー銃を海援隊から仕入れ、西洋兵学を以って戦国時代以来ほぼ変わっていない戦法の幕府軍を見事に蹴散らしていく。攘夷主義でありながら外国の戦法を以って幕府を圧倒していくのは大村が理論主義であり技術の人であるからだろう (7)

花神(下)

「花神(下)/ 司馬遼太郎」読了。革命の成り立ちは、まずは松陰のような思想が興り、西郷や龍馬のような政治人がシナリオを組み立て、大村のような技術者が仕上げを作る。大村益次郎は生半可な感情は持たず、ストイックに維新の成功を理詰めで追求し、ついに成しえた人物である。(8)

色々な思惑や信念が渦巻いている革命期に、一貫して自分の仕事だけを緻密な計算力をもって成し遂げた益次郎。しかし感情に振り回されない

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