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花火

ヒューン、ドン、パチパチ。
屋内にいても鈍い振動が伝わってくる。花火の音、遠くにチカチカと見える花火の鮮やかな光を遠くから見る。
なんだか、それだけで「ああ、夏だ」と胸が躍る。まるで子供の頃に戻ったみたいにワクワクした。

今日は友人との飲み会で、夕方家から出て駅に向かうと浴衣を来た人が沢山いて、今日は地元の花火大会だったことを思い出した。

電車でたどり着いた先でも花火大会があるらしく、駅前には浴衣で着飾り、誰かを待っている人が沢山いた。

駅前で待つ人は誰を待っているんだろう、なんて想像してみる。友達、家族、はたまた恋人?友達以上で恋人未満の誰かとの一歩を踏み出すのかな、キャー!なんて野暮な想像もしたりして。

夏の暑さは嫌いだけど、花火大会の日の浮き足だった雰囲気と、それを彩る浴衣の人々の華やかな姿はとても好き。

何より、そんな明るくてキラキラした、エネルギッシュな夏が戻ってきてくれたことが、嬉しい。

地元では毎年8月の終わり頃、車で10分くらいしたところで花火大会が開催されていて、家族と出かけるのが恥ずかしくなる小学校高学年までは毎年行っていた気がする。気がする、というのはもうその時の記憶が定かじゃないから。もう社会人5年目にいつの間にかなってしまって、小学生の頃なんてはるか昔に思えてしまう。

子ども心に見た花火は、大きくて、綺麗で、そして花火が打ち上がる時の音が胸のあたりに強く響くのがとても心地よかった。

その時感じた強い花火の音や光が今でも心のどこかに残っていて、花火は食い入るように見入ってしまう。大好きだ。

友人と行った居酒屋の窓からは遠くに花火が見えた。だから、友人には申し訳ないけど、途中から正直話半分にしか聞いてなくて、遠くの花火をチラチラと眺めては、もっと近くで花火を見たくて仕方なかった。

今年の夏も酷い暑さだけど、私史上上位に食い込む程、元気で過ごせている。
夏バテしない夏なんて、何年振りかな。高校生くらいまで遡らないとしっかり食べれる、動ける、頭もはたらく夏はなかったように思える。夏の夜風を浴びたくて散歩だってできる。すごく元気。

こんな元気な夏はもう二度と来ないかもしれないから、満喫しないともったいないなと思って、来週末の花火大会の予定はもう調べてあるんだ。

夏らしいこと、今までできなかった夏らしいことせっかくなら全部欲張りに詰め込みたい。

私史上最強でいれる夏なら、最高の夏にしなくちゃね。

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