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お弁当の記憶と記録

お弁当をいちから自分でつくるようになったのは、社会人になり1人暮らしをするようになった約5年前から。

それまでは甘えっきりで実家暮らし。社会人になってからは、母がつくった晩御飯の残りを翌朝お弁当箱につめて卵焼きだけ自分でつくって詰めて職場に持って行ってました。買う手段もあったのですが、お弁当が好き。

自分で好きな量や具材を詰めれるし、馴染みの味に落ち着く。節約にもなる。でも、お弁当を持ち歩く大きな理由は、母の背中をずっと見てきたからだと思います。

中学生からお弁当が始まり、反抗期だったその時期にお弁当をつくってくれる背中を朝食を食べながら感じ取っていました。
ありがとうを口に出せなかったけど、心の中でありがとうを言ってました。中・高・大学とお弁当を食べる日々。
母のつくる卵焼きが大好きで、今も一番好きな具材は「卵焼き」。といっても、母の卵焼きはチョーコーのだし醤油オンリーだったのだけど。

お母さんって無休・無給で子育てと家事を何十年とやってくれて本当に尊敬しかないです。最近は同年代の子が結婚し、子供を産み育て、母をしながら職場復帰もしていて、強くたくましい姿をみては凄いなぁと感じています。
子供との時間がなかなかとれないジレンマや悩み、ストレスも計り知れないほどあるんじゃないかなと想像をします。

話は少しそれましたが、お料理を習いたいと思っても、いつも目分量だった母。
「醤油をちょろっと」とか「ドバーっ」とか擬音語をつかいながらテキトウだから教えられない。がいつもの言葉。

適当が困った私は習う気が失せて、実家暮らしではなにもしなくなってしまいました。という言い訳で完全に甘えていました。
家庭料理は感覚だと今となってはそうだよねっと思います。

1人暮らしになり料理せざるを得なくなり、かつ食品メーカーで勤務していた当時。
職種を変えることとなり、働きだした初日。撮影現場に同行させてもらい、一通り撮影を終えてカメラマンさんが言ったのは「この部署につくからにはおいしい食べ物を食べに行くことや料理をつくることをしないといけないよ」。

初対面ながらに言われたその時はガガーンっと傷つきました。図星だったので...。
そこから弁当をつくれる日はつくるようにすると、思いのほかハマり1人暮らしをするようになって5年間つくりつづけ成長していきました。やっぱり、継続は力なりです。

今日は、つくり続けた中でもいいじゃん!って写真を残している、お弁当の記録集です。

お弁当の記録

中医学でいう血を補うことを意識したお弁当
色とりどり。5年間の中で一番美しく詰めれた気がしている。
夏のお弁当。赤、緑、黄色は映えるのだ
テリテリなお弁当。山芋を豚肉で巻いて醤油、味醂、お酒で味付け。
一番最近つくったお弁当。炊き立てのごはんと自家製梅干しが主役
母がよく弁当に入れてくれていたちくわインきゅうりを思い出して
茄子とミンチをコチジャンいれて炒めたもの。母がおいしいと言ってくれた
炊き込みごはんとつくねバーグ。ゴマLOVER
いろいろ張り切ってたころのお弁当。写真撮るのに必死だったんだと思う
トマトとチキンのソース。大好きな卵焼きを追いました
おいしい玉ねぎをもらったので生姜焼きに。
お弁当といえば、定番の鮭弁当。見栄えはイマイチかな
じゃがいもガレットに、余ったひじきを卵焼きにアレンジ
ブリのテリテリ。糠漬けもハマってた時期。
このお弁当の色合いも好きだなぁ。
山芋のふわっふわ焼き。オキアミ入り
茶色い秋めきごはん!卵焼きの断面が美しい

以上です。
私にとってお弁当を作る時間は動的メディテーション。目の前のことに集中できる好きな時間です。

お弁当がテーマなブログ。
最後におすすめ映画と本を紹介します!

映画 今日も嫌がらせ弁当
シングルマザーの母親と反抗期の娘が弁当を通じて交流する様子をつづり、ブログから書籍化もされて人気を集めた同名エッセイを、篠原涼子さんと芳根京子さんの共演で映画化。共感する娘の気持ちと母の愛が重ねて観れる笑いあり涙ありの映画です。

本 おべんとうの時間 

一般の方々のお弁当を写真と文章とともに紹介されている本。ひとのお弁当を垣間見れるのはなかなかないし、斬新なお弁当も繊細なお弁当もあってお弁当はひととなりが見れるような気がします。2010年発売され、服やヘアスタイルなどその当時にスリップした気分になるけれど、お弁当は昔も今も変わらない。読み終える頃はきっとお腹が鳴っています。

愛情はカタチには見えないけど、伝わる
お弁当を通して学びました。


お弁当を毎日毎日作りつづけてくれたお母さん。ほんとうにありがとう。

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