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J2第7節 大分vs磐田の雑感

4月1日 大分vs磐田をDAZNにてフルマッチLIVE視聴観戦。
ホーム負けなしの4連勝。今節も観客1万人越え。お疲れ様です。

2023シーズンが始まってずっと気になっているのだが、大分のホーム戦の実況アナウンサーが何故か毎回東京から来ている。
これまでも注目カードで大分が絡んでいるときは、東京から来た実況アナウンサーが担当になることもあったが、通常はテレビ大分のアナウンサーが実況を担当していた。
今節に至っては解説も増田忠俊ではなく、「これは何かトラブルなのか?」とか勘ぐってしまう。
ただ単にDAZNが大分推しということでもないと思うのだが…。

ちなみに実況の永田実は4/1の16:00から大分の試合実況をして4/2の1:30からSPOTVでチェルシーvsアストンヴィラの実況予定。大分は楽しめたのだろうか?お疲れ様です。


前節の敗戦を受けての試合でどうなるかと思っていたが、ほぼ完勝といって良い内容。
1点取られて最後バタついたが、あの失点はまあ致し方ないと思う。

伊佐の1G1A。これまでの頑張りが報われたような試合。
1点目の冷静に折り返したヘディングでのアシストも良かったが、2点目の振りの早いシュートは伊佐のゴールではあまり記憶にない形のビューティフルゴール。ゴールを決めた後のベンチに走っていきチームメイトに迎えられる姿を見て思わず熱くなってしまう。

これまでの試合ではDFラインでのボール回しからの展開で停滞してしまうことがあった。が、この試合では左CBデルランが縦パスをバシバシ差し込み、ここまで組立のパスが出せる選手だったのかと驚きの発見。これまでは右CBのペレイラの持ち上がりが目立っていたが、デルランの左足での縦パスが活き始めれば、チームとしての戦い方の幅がさらに広がると思った。

でも、個人的にやはり気になるのが選手交代。
毎試合、弓場を羽田と交代するが正直意図がよく分からない。この試合では82分での交代だったが弓場にフルタイム出場させればいいのにと思ってしまう。もし弓場が交代しなければ失点せずにクリーンシートで終了したのではないのかとも思った。

羽田を責めているわけではなく、失点シーンでのヘディングでの接触は致し方ないと思う。しかし弓場と羽田ではキャラクターが違うのに、途中出場すると弓場のようなプレイをしなければと考えているように見える。試合終盤、体力がある選手が前線からチェイスするのは普通だとは思うが、羽田のチェイシングが上手いとは思わないし、もっと羽田の良さが効くような起用方法があるんじゃないのかと思ってしまう。

とはいえ、結果が出ているので贅沢な悩みではあるのだけれども。


この試合に限らずJリーグの試合を観ていて気になるのはドロップボールからのリスタート。

そもそも審判が試合を止める時は、どちらかのチームが余裕をもってポゼッションしている状況で笛を吹く場合がほとんどだと思う。
この試合でも大分が自陣内で余裕をもってボールを持てた状況で、針谷の負傷の確認で主審が試合を止めた。
その後、大分自陣内でのドロップボールでのリスタートになったが、ドロップボール直後から磐田が前線からプレスを始め、少し大分がバタついた感じになってしまうが、個人的に「これって納得いかなくない?」と思ってしまうのだが…。

まず、ドロップボールの際には敵も味方もボールから4メートル離れなければならない。しかしJリーグの試合でこのルールが順守されているようには思えない。審判はボールをドロップした後、自分がどう動くかばかりに気を取られ、4メートルきっちり離れるように選手に徹底できていないように感じる。
正直スローインの位置を細かく指示するくらいなら、ドロップボールで必ず4メートル離れる方がよっぽど徹底して欲しいと思うのだが…。


磐田は中2日でアウェー戦であるにも関わらず前節と同じスタメン。
これはちょっと大分を舐めているのか?と思ってしまう。
後藤啓介は確かに良い選手だとは思うが、このタイトスケジュールを連戦でこなすのはまだ無理だろうと思ったのだが、案の定良いところは出せず。

高身長だがポストプレイよりもある程度スペースがないと活きないタイプの選手だと思うが、ペレイラにきっちりマンツーで着かれるとさすがに良さが出せない。まだ17歳なので伸びしろ十分だとは思うが、ブライトンで同じ17歳のファーガソンがプレミアリーグであれだけやれているのを見ると、Jリーグも年齢に関係なくもっとやれる選手が出てきて欲しいなあと思う。

前節の栃木戦もフルマッチで見たが、磐田の完勝とも見えなくはないが、それ以上に正直栃木の出来が悪すぎたように感じた。

やろうとしているサッカーは大分と似ているのだと思うが、今の大分が中盤の弓場・野嶽の連携や運動量で強みを出せているのに比べると、遠藤・針谷には物足りなさを感じる。

もちろん補強禁止処分で編成に苦慮しているのだろうとは思うが、近年の磐田の低迷ぶりを見ていると正直同情する気にはなれない。
もちろん結果が出なければ誰かが責任を取らないといけないのだが、黄金期のOBを言葉は悪いがまるで使い捨てるように代わる代わる交代していくのは見ていて気持ちの良いものではなかった。

正直、磐田と清水はJ2でプレーするクラブではないと思う。
何より大分がJ1に昇格するために邪魔過ぎる。

横内監督は東京オリンピックの監督代理での試合をよく見ていたが、コロナ禍だったこともあり、ベンチから選手への声掛けが放送でも良く聞こえていた。森保監督よりも選手との距離が近くて信頼も厚いように感じたので、後藤の起用を始め、鈴木や古川などの若手選手の成長を促すことが出来る監督だと思う。

選手補強禁止だからこそ、若手選手の力に頼らざるを得ないこのタイミングでの横内監督の登用は、ジュビロ磐田の建て直しには適任なのではないかと思うので期待したい。



(文中敬称略)

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