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愛すべきクライマーのはじまりの物語 -弱虫ペダルSPARE BIKE巻島裕介 1 読後感想-

その穴か、開けたのはオレッショ
部室の壁に開いた大きな穴を見つけた鳴子と坂道にその男は語り始めた。
それは2年前の出来事だった。
巻島裕介 高校1年生。期待に胸ふくらませ入学した総北高校。しかし入学早々窮屈さを感じていた。でも自転車だけは自由。これで世界を変える。自分を取り巻く全てを。そう意気込み入部した自転車競技部でも壁に突き当たる。自己流のダンシングを先輩に笑われフォームの矯正を余儀なくされる巻島。彼はどうクライマーの才能を開花させたのか?何故部室の壁に穴を開けたのか?巻島裕介の過去が紐解かれる。

高校入学時から緑の頭だったんだ!というのが真っ先にきた第一話でした。
全てを変えたい、と意気込む程の事が高校入学までにあったとしたらそれはなんだろう、そこまで自転車が好きになるきっかけはなんだろう。いつか巻島裕介のもっと過去の話を読んでみたいですね。
SPARE BIKEの好きなところはお話のさらに深いところを知りたい!という気持ちに駆られるところかも知れません。
個人的にはSPARE BIKEの先陣を切るストーリーの主人公が巻島裕介で、期待に胸ふくらませスタートした高校生活が思い描いたものと違っていた。さてどうなる?という展開が本編の冒頭の小野田坂道のストーリーと同じなのがどストライクでした。
本編、スピンオフ、主人公のはじまりの気持ちの動きが同じなのが読み手の私の気持ちを昂らせます。
時間軸が異なる場所にいる二人の高校1年生。そんな二人の人生がやがて交錯する時がやってきます。
今はやり場のない憤りと落胆の気持ちでいっぱいの巻島。夕景の一コマに凝縮されていてこのコマを見た私もやるせない気持ちになりました。
ラストに登場する金城、田所。まだまだお互いの事をよく知らず遠巻きに見ているのが初々しいですよね。
第二話へ続く。


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