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世界の中心で愛をさけぶなら、世界の片隅で怨嗟を綴ろうかな

 愛ばかりがデカい顔して、巷を闊歩している。身勝手な体感だがもはやj-popとはラブソングしかないのだろうかというぐらいに、日夜皆愛を歌っている。もう恐らく世界で語る必要があることは愛だけなのだろう。誰もコンビニで弁当を購入し、店員が箸を入れ忘れたことに家に帰ってから気付いたあの瞬間のやり場のない苛立ちなどは歌わない。やっぱり世界の中心で叫ばれるのは愛なのらしい。
 今は片田舎の団地でひっそりと無職として生きている。はっきり言って愛とは無縁である。こうして世界の片隅で怨嗟を日々文字に綴ることで、世界の中心で愛が叫ばれている分のバランスを取っている。多分僕がこうやってネチネチと恨みつらみを書くことを止めたら、世界の均衡が崩れ、末法の世が訪れてしまうに違いない。終末の訪れを告げる鐘が鳴り響き、愚かな人類に裁きの審判が下される…そうならないように頑張っているのだから、偶には愛ばかりではなく怨嗟、それもとびっきりの怨嗟で満ちた歌を聞かせてほしい。
 愛に出来ることはまだあるかい?いやない。もうお前に出来ることはない。そもそもお前に出来ることはせいぜいがSEXぐらいじゃないか。前から思っていたが、お前自分自身を過大評価しすぎだろ。あれだあれ、お前は自己分析とかいう流行りのやつ一度やってみたほうがいいんじゃないか?俺もよく知らないけど。俺はその自己分析とやらが上手くできてないとか無限に言われ、面接に落ちまくったから偉そうなことは言えないけど、なんかやったほうがいいらしいぜあれ。
 愛とか下らねぇよなぁ!!!!みたいなことを散々書いてしまったが、単純にただ俺が持ってないからこんなことを言うのだろう。スネ夫が見せびらかす玩具に対して、なんだいあんなもの。あんなのが何がいいんだ!となるのび太君さながらである。まぁのび太君はドラえもんという良き理解者がポケットから道具を出して導いてくれる。大してこちらは子供部屋の押し入れには誰もいない。いても困るけど。押し入れの中にはBOOKOFFで全巻揃えた鋼の錬金術師が入っている。GA。ごめんなさい荒川先生。社会不適合がすぎて、新品で買えるような身分にはなれませんでした。でもいつか新品で買います。
 ああこんだけ書いたけど愛より社会性の方が欲しいな。
 この辺で終わりにします。またがあれば。
 


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