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差別って何だろうと考えた

最近、気になる出来事があったので差別について考えてみた。

昔から「差別はダメだ」ってみんな言われているだろう。

有名なものは人種差別、男女差別などが挙げられる。身近な例を言うとレズビアンである私に対して「レズビアンなの?狙わないでね」と高校の同級生に冷たい口調で言われたことだ。レズビアンだからって女性を全員好きになるわけではないのに、差別というか偏見だ。

差別をされたら嫌だよね。分かる。最悪、命の危険性もある恐ろしいものだ。

と、踏まえた上で書いていく。

GFのトランスジェンダー排除について

要約するとこうだ。東京の新宿二丁目にあるミックスバー「GOLD FINGER」が、毎週ある女性限定イベントをシスジェンダーの女性(生まれたときに診断された身体的性別と自分の性自認が一致している女性)に限定した。つまりトランスジェンダーを省いたのだ。それに対し、入店をSTOPされたトランス女性(手術やホルモン治療をしていない)をはじめとしたLGBT活動家やその他が「差別だ」と抗議し、最終的にGFが謝罪して前言撤回したという話。

お店がなぜシスジェンダーの女性で限定した理由は分からなかったが、だいたい想像はつくだろう。

個人的には女装した自称女性の男性が入ってきたら嫌だという気持ちが一番だ。仮に自称女性ではなく見た目はほぼ男性である性自認女性だとしても不快である。

この「嫌だ」「不快である」という気持ちは差別なのだろうか?実際、「差別だ」と言われているのでそうかもしれない。差別について詳しいことは後述しよう。

新宿二丁目ゴールドフィンガーが主催するレズビアンイベントにてシスジェンダーで限定したことによる肯定意見をまとめたので良かったら読んでみて欲しい。 

人間関係なんて差別に溢れている

別の例を挙げよう。2019年6月11日のとあるツイートが拡散されていた。

こちらのツイートに対して多くの否定意見があった。内容は「精神障害者に対して差別ではないのか?」というものだ。

おそらく「精神が安定してる人を選んだほうがいい」=「精神が不安定な人とは関わらないほうがいい」と多くの人から解釈されたのであろう。

人間、誰だって不安定な時はある。辛いことがあれば悲しくなるし、怒りたくもなる。ずっと安定している人なんていないし、いたとしたらその人もその人で心が壊れてそうだ。

この人が言いたいのは”平均的に”精神が安定してる人だと思う。

そんな意味で言ったとしても「"平均的に"精神が不安定な人とは関わるなと言いたいのだろう」と思われるかもしれない。関わるなとまでは言っていない。ただ、比べるとしたらそりゃあ精神が不安定な人より安定した人の方が良いに決まってる。

私はうつ病経験者だが先ほどのツイートをみて何も不快に感じなかった。私が不快に感じないから気にする方がおかしいと言いたいのではない。ただ、人間悪いより良い方を選びたいのは事実だ。

人間関係特に恋愛において、高収入の人がいい、性格が優しい人がいい、高身長の人がいい、と良い条件を手に入れたいだろう。条件の善し悪しが絶対的ではないと言うけれど、何かに魅力的だと感じるから関わりたいと思うわけで、誰でも良かったら恋愛は成り立たない。

人は無意識のうちに他者を評価している。

劣っている者を排除して優生論を説きたいのではなく、選ぶならみんな良い方を選ぶだろうという話だ。

そもそも差別って駄目なの?

差別=悪というイメージが強いが、「競合他社との差別化を図る」など良い意味で使う場合も存在する。

差別とは「差をつけて区別すること」という意味がある。どうやら言葉の定義的に区別との違いは"差"があるかどうからしい。

差があるなんて不公平だ!悪だ!批判されるべき存在だ!

果たしてそうだろうか?

例えば、都会で流行っている女性専用車両。男女の区別だけではなく"差"はないだろうか。しかし、合理的な理由があって設置された。このように「差別」だと定義される可能性のある場合でも、合理的な判断によって容認された。

一見、差別ではない事柄でも「差別だ」と感じる人がいれば、差別は存在するので差別はなくならない。

どうすれば良いだろう。

「差別だ」と感情的に批判してくる人間に対して、「区別だ」とこちらが否定しても納得してくれない場合が多く議論にならないので、差別はあることを認めて「必要な差別」「不要な差別」で話した方が建設的だと思う。

差別は絶対的邪悪と考えるのは一旦捨てよう。

嫌悪感がある者に対して嫌悪感である対象が、「嫌悪感を止めろ!」と無理矢理押し付けてもますます嫌われるだけだ。

お互いに心地よい妥協点をゆっくり話し合って見つけることが、最適な解決法ではないだろうか。



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