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NETFLIX『サンクチュアリ 聖域』紹介・感想

こちら、Netflixで話題になっているオリジナルドラマを鑑賞しました。体調を崩して年休を取った日に、「仕事はできないけど映像は見られるな」ということで、妻がお試し期間中だということでI Padを借りて視聴しました。

と、なんだか先週の「地面師たち」の時と全く同じ書き出しですが、実は同日に連続で一気見しました!どうだ参ったか!(寝てろ)

正直なところ個人的には先に見た地面師たちの方が満足度が高かったのですが、こちらはこちらでメチャクチャ面白かったです!!先にこっちを見ればより良かった!

↓なんか予告編を見るだけで面白そうじゃないですか!


鑑賞のきっかけ

一番初めのきっかけとしてはNetflixのCMです。祖父母と同居していたこともあってか、物心つく前から小学生いっぱいくらいまでは基本的に中入り後の取組(幕内より上位の取組)は全場所見ていました。ということでそれなりには相撲好きで、大相撲ダイジェストを欠かさず見ていた時期もあります。以降も平均的な同世代に比べれば相撲は好きな方です。なお、好きな力士は第64代横綱の曙太郎(あの頃は藤島部屋が強すぎたので)と、第68代横綱の朝青龍です。最後にファンだったのはその朝青龍キラーとして名を馳せた安美錦でした。最近はテレビ付けた時にやってたら見る程度です。

次のきっかけは社内研修後の飲み会でキャリア採用の韓国人との会話です。「『パラサイト』マジ面白いっすよね」「『悪魔を見た』観ました?」なんて会話の中で相手から「力士見ました?面白いよね」と言われて???となったのですが、韓国配信タイトルは「リキシ」とのことでした。日本産の世界的ヒット作なら日本人として見ないとだよなぁ、と思いました。

最後のきっかけが妻がNetflixトライアル契約をしていて、かつちょうどよいタイミングで体調を崩したことです。高熱+止まらない咳で年休を取って一気見してみました。

あ、あとは主演の一ノ瀬ワタルが結構バラエティ番組なんかに出ていて、特に恋愛話が面白かったってのもきっかけではありますね。


ネタバレなし感想

冒頭の繰り返しになりますが本作もメチャクチャ面白かったですね。
「地面師たち」と同様に短くまとめます。

破天荒な主人公のキャラ
本作の魅力は主演の猿桜(小瀬清)の魅力に集約されるように感じました。型破りで破天荒だけどカワイ子ちゃんに弱かったり父親を慕っていたりとなんだか憎めなさもある人間味に溢れた猿桜が非常に魅力的なんですよ。この猿桜役を務めた一ノ瀬ワタルの魅力・存在感なくして本作のヒットはなかったと思います。

リアルっぽい角界描写
角界の描写がどの程度リアルなものかはよく分かりませんが、少なくともリアルっぽいなぁと思うシーンがたくさんありました。現役時代の遺恨を引退後に引きずって相撲協会内でドロドロしていたり、部屋の中で弟弟子が兄弟子に可愛がられたり(実態よりマイルドっぽいけど)、色んなタニマチが力士に接触したり。そこそこ知識があるレベルからすればリアルに感じられました。
あと、本作に出てくる力士たちが全員ガチ力士に見える配役+役作りっぷりが凄いです。何でも1年くらい、出演報酬をちゃんともらいつつほぼ力士と同じような稽古を続けていたらしいです。出演者たちも「あれ?俺たちドラマ出るんだっけ?弟子入りしたんだっけ?」となるほどだったとか。

王道のスポ根っぷり
本作、破天荒な主人公が基礎練習も疎かにしていたところから、徐々に相撲に対して真摯に向き合うようになり、最終的には舐めてた四股を真面目に踏んだりする王道スポ根っぷりが良かったです。主人公の姿勢が周りに影響を与えて部屋全体の雰囲気が変わっていくのも「ザ・主人公」っぷりの表れで胸熱でした。


ネタバレあり感想(未見の方はご注意)

これまたスンゲー面白かったです。
ここが良かった!とか語りまくろうかとも思ったのですが、視聴直後の熱も落ち着いたので地面師たち同様に個人的に気になった部分だけ述べてみようと思います。本作、面白かったのですが1つかなり不満に感じたのは・・・

続編ないの?

いや、もうマジでこれに尽きます。
確かに凄い面白かったんですけど、それと同じくらい「俺たちの戦いはこれからだ!」感がありました。個人的には予告編を見てる中で「ああ播磨灘」を連想していたので、横綱になって無双するまでは言わないけど横綱になるくらいまでは描かれるもんだと思い込んでました。ところがどっこい、ドラマが終わった時点でもまだ幕内力士にもなってないってどういうこと!?
恐らく次期横綱、将来の主人公のライバルっぽい役どころの角界のプリンス大関の龍貴には認知されているかどうかも怪しいし、化け物級の強さを見せつけたライバル関係の静内との再戦も結果が分かっていない。
何が悲しいって、本ドラマはシーズン2が現実的に制作不可能ってことです。出演者陣はみな役作りのために30~50kgくらい増量して撮影に臨みましたが、クランクアップ後に身体は戻ってしまってます。同じキャストを揃えてまた撮影を行うのは現実的に無理でしょう。Netflixには関係者のスケジュールを押さえまくって一気にイチかバチかシーズン5くらいまで撮影してほしかったところです。(現状のヒット度合いで投資回収ラインを超えているかどうかも良く分かりませんが)

圧倒的に続編がないことに対する残念感が強いですが、それは裏を返せばそれだけ続きが見たかったということでもあります。他に不満を上げるとすれば2点あります。1つは静内の過去の思わせぶり描写。静内のキャラ造形的に不幸な過去を負わせるのは良いと思うのですが、思わせぶり描写は蛇足だったように感じます。もう1つは耳ちぎれる描写。いやもう残酷物語やん、と。ショッキング映像はインプレッションが稼げるからということでNetflixからの注文なのかもしれませんが、ちょっと現実味がなさ過ぎてどうかと思いました。
※という感想でしたが、以下で紹介する貴闘力関の動画を見て
 『耳が取れた』や『指が取れた』という事例があると知りビビりました。


鑑賞後のおたのしみ(視聴後推奨)

本作も鑑賞後に関連情報を色々と調べてみました。Netflix作品で初めて自分が興味を持ったドラマシリーズなので観られて良かったです。

関連動画

👇主演とメインキャスト2人の撮影秘話。忽那さんは初めて顔と名前が一致
 他にもNetflix公式でいくつか動画が上がってますので要チェックです!

👇鑑賞のきっかけの方で言及してたバラエティというのはズバリコレです
 太田上田動画だと423①423②424①424②と4つあります

👇お気に入りの相撲界のトップYoutuber元関脇貴闘力関の感想動画あった!


関連ブログ・記事

👇我らが糸井重里氏とサンクチュアリの監督を務めた江口監督の長め対談!

👇noteにもたくさん記事が上がってましたがこの記事の内容が良かったです

👇女性目線の感想。キャスト紹介が見やすい。郭源治の息子は知らなんだ!


関連オススメ書籍

本作はオリジナル脚本ということで原作小説やノベライズ版はなさそう。
ここでは相撲や角界に興味を持った方へのおススメ本を並べてみます。

👇マンガは読んだことないけどアニメは観てました。相撲漫画と言えば!

👇こちらはお気に入りの漫画で全3巻。懐かしすぎ。もう再入手できなそう

👇同名関係マンガ「サンクチュアリ」。ドラマに劣らず超絶面白いです


以上、富井サカナでした。

趣味のメインはゲーム制作です。是非公開作を遊んで下さい!(宣伝)


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