見出し画像

【フリゲ感想】ノアの審判

この記事の文字数は約4,300字です!

おはこんにちばんは! 富井サカナです。
今回は特に私が大好きな推理ジャンルに颯爽と登場した
どこをとっても高品質なメチャおもしろゲームのご紹介です!

シナリオ、グラフィックが質・量ともにとても高レベルなだけでなく、
ゲームシステム、動画・効果音演出も素晴らしい相当な力作でした!
みんなでプレイ・応援して、是非完結まで走り切って頂きましょう!

現在公開中の部分だけでもボリュームたっぷりですし、
区切りの良いところまで遊べる&追加分のプレイはノンストレスなので、
「完成を待とうっと」なんてスタンスは意味もないしもったいない!!

1.どんなゲーム?

今回紹介したいのは、飛鳥コウさんの「ノアの審判」です!!

【制作】 飛鳥コウ様
【制作ツール】ティラノビルダー/スクリプト
【プレイ時間】0章:1〜2時間、1章:事件編+解決編:2〜4時間
【ジャンル】ミステリーアドベンチャーゲーム
【KW】童話 人狼 ミステリー クローズドサークル ホラー 推理
【筆者プレイ時期】2022年1月プレイ
【筆者プレイ状況】1章解決編までクリア

【あらすじ】
ひとりの少女と 奇妙な住人たちが紡ぐ
儚く 偽りのない “物騙<ものがた>り”

10歳の少女ノアは、ある夜 不思議な洋館に迷い込む。
5つの掟
11人の住人
この洋館は 何かがおかしい。

閉鎖された洋館で
ひとり またひとりと 住人たちが死んでいく。
殺人犯は誰か。
偽りの世界の中で 少女は真実を探す。

最後のひとり になるまで。

【一言でいえばどんなゲーム?】
逆転裁判を彷彿とさせつつも独自な世界観が際立つ推理ゲーム



2.こんな方に特におススメ!

・ズバリ逆転裁判のファン
・殺人、クローズドサークル、ミステリー、人狼、デスゲームが好きな人
・童話的ファンタジー世界観を好む人
・とにかく高品質なゲームを遊びたい人

今作はあらすじの通り殺人事件が発生しますが、
その解決編では主人公が話し合いをリードすることにより推理を進めます。
意見を求められて通常の選択肢を選ぶパターンもありますが、
あの名作「逆転裁判」を彷彿とさせるようなシステムが搭載されています。
他のキャラクターの発言の中での違和感や矛盾のある部分を選んで、
事件編で集めた証拠をぶつけて議論を進めていくことになります。
この話し合いモードはやってみてのお楽しみではあるのですが、
魅力ある複数のキャラクター相手の話し合いという点も非常に魅力的!

次に、本作は特殊な状況下ではあるものの、
クローズドサークルにおける殺人事件の推理を行うゲームです。
事件発生の状況もインチキなくきちんとプレーヤーの前に示されますし、
紆余曲折な推理の過程を経ながら謎が解かれていきます。
話し合いの過程は推理の流れもリアルで各キャラの発言も非常に自然!
人狼っぷりはちょっとどのあたりがというのは正直あまり分かりませんが、
今後二章三章と進むうちにデスゲーム要素が徐々に出てきそうですね。

事件自体は手品的な要素などないしっかりしたトリックによるものですが、
作品の舞台は主人公の描いた世界の中ということで、
ファンタジーというかもう万国博覧会のような世界になっております。
舞台となる洋館やそこに住む住人、彼らが住む部屋のいたるところまで、
素晴らしいデザインと描き込みのおかげで独自の世界観が構築されてます。
冒頭の演出なんかも非常に凝っており没入感が凄いです。

作り手のレベルの高さや作り込みの凄さを感じるフリゲも痺れますね。
そういう意味で本作はゲーム性を含め超高品質であるのは間違いないです。
ジャンルに熱心な固定ファンがいることを考えても、
お金を出してでも遊びたい人が相当に多いゲームな気がします。
パブリッシャーから声が掛かってたりするんじゃないでしょうか。
途中から路線変更でシェアゲーになってSteamで出ることになったりして。
そうだとしても完結してくれればどこまでも応援します!



3.ネタバレなしの紹介

まずはネタバレなしの紹介をここで書きます。

【作品紹介】
ティラノゲームフェス2021の参加作品です!

【独自世界観とおもしろゲームシステムが魅力の長編推理ゲーム】
ここまでのおさらい、まとめみたいになってしまいますね。
世界観よし、キャラデザよし、演出よし、シナリオよし、
ゲームシステムよし、ボリュームも抜群!という感じです。
このゲーム遊んで時間損した~みたいなことはありえないと思うので、
是非是非少しでも興味を惹かれる要素があれば遊んでほしいところ!

というわけで、未プレイの方はここまで。
さっさとプレイしてその完成度に酔いしれてください!



4.ネタバレありの感想 ※現状はほぼなし

ここからは普段は相当にネタバレを含む感じで記載しているのですが、
犯人は〇〇!とかあの殺人トリックが良かったとか言うのもなんですし、
むしろプレイの呼び水としての参考になるように細かく紹介します。

以下の感想を読んでも読まないでも是非是非本編をプレイして下さい。
絶品ですので遊んで後悔することはないはず!


■世界観設定
本作の舞台は主人公の書いた童話世界であるため、
設定からして超ファンタジー世界観となっております。
この設定のおかげでゲームの設定というか、
状況そのものが大きな謎になっているのも本作の魅力かと思いました。

〇キャラクター設定
キャラの設定とデザインはメチャクチャ秀逸だと思いました。
11人もキャラクターが出てきたら誰が誰やらになることもありそうですが、
本作の場合はそれが一切なかったです。初見でちゃんと認識できました。
学園ものとかでないのでキャラ付けしやすいという点はあるかもですが、
年齢・要旨・性別だけでなく服装でだいぶ描き分けているのも大きそう。
みんながみんなこのキャラはこの服っしょ!という恰好をしてくれます。

〇魔法の道具
キャラクターの個性を増強するアイテムとして魔法の道具があります。
これは、各キャラの固有スキルみたいなもので、
魔法の道具のおかげで特殊能力を発動させることができます。
みんな漏れなく一癖も二癖もある道具を持っており、
この道具が殺人事件にも色々とかかわってくることになります。

〇背景デザイン
舞台となる洋館は迷わない程度ですがかなり広く、様々な場所に行けます。
この洋館は自由に歩き回っていると感じるくらい背景が用意されています。
そして、部屋の中までキャラに応じた内装で描かれてるなんて凄すぎ!!
しかも各部屋とも入口のドア後ろ、ドア前で2枚の背景があります。
背景がとても綺麗で探索パートがはかどるはかどる。


■ゲームシステム
本作のゲームシステムは探索ゲーム×話し合いパートという感じ。
事件編までの探索パートは通常よく見るパターンなのですが、
前述通りオリジナル素材が質・量ともに素晴らしく探索のし甲斐がある!

話し合いパートは本作の面白さの肝と思えるものでした。
ひねりのない言い方をすると『逆転裁判風』なのですが、
被害者を除くその場にいる全住人が参加する話し合いという形で進むため、
状況としてはむしろ『ダンガンロンパ風』と言えるかもしれません。

世界観やキャラクターはオリジナリティに溢れていて、
面白さは先行作と比べても決して引けを取らないと感じました。
解決編のプレイ中は凄い!という感情がまず先に来ましたが、
気付けばずっとおもしれー!おもしれー!となってました。


■トリック・推理の過程の完成度
もうプレイしていてメチャクチャ痺れた部分ですね。
パズルのように精緻に配置された展開は美しいとさえ思いました。
事件の概要やトリック、推理の過程を考えるだけでも大変なのに、
事件編では丁寧に伏線となる出来事をプレーヤーに提示しつつ、
解決編でのゲームシステムへの落とし込みが本当に素晴らしい!
解決編のプレイ中はあまりの完成度に常にニヤニヤが止まりませんでした。
いやはや、これは作ろうと思ってもなかなか作れるもんじゃないです。

事件編の出来事は「こりゃポイントだな」と分かるところも多いですが、
そうやって期待させておいたポイントはすべて解決編で生きてくるので、
解決編をプレイしていての爽快感はかなり大きかったです!


■キャラクターの感想
どのキャラクターも一章が終わった段階ですでに非常に愛着があります。
が、今後各キャラへの印象も変わってくると思いますので、
こちらの項は完結したとき用に取っておこうかと思います!


■シナリオ
こちらも完結したとき用に取っておきます!
いつまででも待ってるので是非完結まで走り切ってほしいです!
みんなも遊んで面白かったら面白かったと声を上げましょう!


■ちょっと不満に感じた点
何か感じた時はきちんと書いておこう、というスタンスです!
そもそも個人的には全体的にメチャクチャいいな!と思うほど、
気になる点が気になったりするんですよね。(自分だけ?)

〇既読スキップがない(多分)
本記事書く前に改めてもう1回ざっくりプレイし直してみたのですが、
オプションで未読スキップオンオフの設定ができるのに、
恐らく実際に文章をスキップすることができない気がします。
あと、代替で良く使う必殺ホイール高速文字送りも不発でした。
(ホイール下回転で文章進む様にして頂けると有難いです)

〇何かおまけが欲しい
1番欲しいのはCGモードや回想モードなどでしょうか。
本作は洋館と各部屋の背景もとても綺麗なのでそれも見たい!
そしてキャラクタープロフィールや立ち絵、道具なんかも見たい!
というわけで完結に当たっては何か実装してほしいです!

なお、未完結なことに関してプレイ前は少し残念に思ってはいましたが、
第1章の解決編までプレイしたところでそんな感情は一切消えました。
この作品は制作のアイデア出しも労力も尋常じゃなさすぎる。。。
作者さんか私が死ぬまでに完結して頂ければそれだけで感謝感激ですわ。。



5.おわりに(ネタバレなし)

というわけで「ノアの審判」の感想はこれでおしまいです。
作者さんは現在第2章を制作中とのことです。是非頑張ってください!!

現時点では全四章構成のうち遊べるのは0章+1章事件編&解決編。
但し、ここまでの時点で十分に区切りの良いところまで遊べますし、
追加後に再度プレイする時は追加個所から問題なく遊べます。
なので、途中までしか公開されてないから完成待とうっと、
という必要は一切ありませんのでぜひとも即プレイして頂き、
面白い面白いと叫んで次回作制作の燃料をみんなで投下しましょう!!


以上、富井サカナでした。

↓↓↓↓様々な面白いと思ったフリゲを紹介しております↓↓↓↓

↓↓↓↓自分もゲームを作ってますのでよろしければ是非


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?