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旅行が嫌いだった話

(文章を書く練習。)

子供の頃は旅行なんて好きじゃなかった。
良い景色を見て、良い料理を食べて、良い旅館に泊まる、
それの何が楽しいのか分からなかった。
そんなものに心の癒やしを求めてる奴は大抵、日常生活に満足できてない人間か、「旅行をしてる」自分の姿に酔っている人間、おそらくこのどちらかである。
旅行するくらいだったらその退屈な日常を少しでも変える努力をすればいいのに。

…………なんて思っていたけど我ながら思う、
なんて嫌味なガキなんだ!
多分、こいつ友達少ないぞ!!

先日、富山へ旅行に行った。
「旅行」に対して
しゃらくせぇ~、ジジクセぇ~
旅行~、オリゴ糖~
とジョイマンみたいな韻を踏んでいたかつてのぼくもすっかり丸くなってしまった。
今じゃ良い景色を見れば心を打たれるし、
良い料理を食べれば感動もする、
良い旅館に泊まれば気分も高揚する。
旅行を楽しめるようになったのだ。

多分、これはぼくが面白いと感じられる、ある種のストライクゾーンが広がったからかもしれない。
あの頃分からなかったものが今は分かるようになってきたのだ。
あの頃の生意気なガキに教えてやりたいし、あの頃バカにしていた人達にも謝りたい。
これが成長なのだろうか。
だから旅行もエンジョイしちゃうし、ジョイマンのネタもYoutube で見てしまう。
そこはかとない魅力を感じてしまってる。
荒んだ心も癒やされてしまってる。

変わったなーぼくも、
唯一変わってないのはジョイマンのネタだけ。


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