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お年玉の金額をボードゲームで決めよう!

お年玉。

それは新年を迎える際に子どもへ金品を送る、正月の風物詩の一つ。


子どもの頃はいくら貰えるのかワクワクだったこの時期ですが、大人になってあげる側になると立場は一転します。

とはいえ、歳の離れたかわいい従兄弟達。
お小遣い感覚であげたくなるものです。



良いポチ袋も買ったし、喜ぶ顔が目に浮かぶ。

えーと、今年あげるのは〇〇ちゃんと××君と△△君に、⭐︎⭐︎さんとこの♢♢ちゃんと♡♡ちゃん、あとは**さんとこの◎◎ちゃんが今年高校生になったから金額を上げて〜〜〜〜〜……………


最終的にあげる人数の合計は……



多いて………!!!!


毎年思うんだけど子どもの数えげつないんよ…!!
秋ぐらいからお年玉貯金し出すぐらいには大きい出費なんだって!!!



失う金額を考えると頭が痛くなる。

別に趣味なし彼女なし人間だからいいんだけどさ、子ども達の笑顔が見れればそれだけで……



━━━━満足か?




何の対価もなしに無償で大金を手に入れる子ども達が、本当は羨ましいんじゃないのか?

参考までにお年玉の使い道を中学生に聞いたらとりあえずモンストに課金するらしい。そんな大学生みたいな使い方、兄ちゃん許さないからな!

今年はお年玉をかけてボドゲ勝負だ!!!!






参加者7名。

父方に残り11人もいると思うと鬱です。




こういう時のためのボドゲ棚。

探すのは漫画『カイジ』に出てきたような "シンプルなルール" かつ "白熱する心理戦" ができるゲーム。

そして『マリオパーティ』のような1人vs多人数ができるゲーム。



選ばれたのは…………





「どっちぼーい」!!!!


「限定じゃんけん」ぐらい簡単なやつです。





ピラミッド状に「質問カード」を並べ


親プレイヤーが質問に対して「YES」なら青、「NO」なら赤矢印に進んでいき、

子プレイヤーは最終的に親プレイヤーがどこに到着するかを予想する賭けゲーム。



子プレイヤーは賭け金を決め、親プレイヤーが踏むマスを予想して付属のボードに記入します。



下の段に行けば行くほど、予想が当たった時に貰える金額(倍率)は上昇!手堅く狙うか大きく賭けるか性格が出ます。


今回子プレイヤーは従兄弟(お年玉貰う側)で固定、親プレイヤーは毎回違う人を指名します。

〈お年玉対決ルール〉
・3回勝負
・ボードは一人一枚
・賭け金のMAXは500円
・事前に1,500円は渡す
(参加費を取ると賭博になるため)


※特殊なチップ❌
親プレイヤーは質問に答えるだけ。



ある意味で"人格競馬"。

これが競馬であれば馬の能力や状態、騎手の戦法なんかも加味して展開を予想する必要がありますが、プレイヤーが人間である分敷居は低いです。

ましてや親プレイヤーは親族なので「余裕で当てられるっしょ!」と全員勝利を確信していました。


始まる前までは・・・・・・




1回戦 vsばあちゃん


まず、親プレイヤーに指名したのはばあちゃん(77)。

以前行った巨大いちごミルクの写真を見せたら行きたがるほど好奇心旺盛。



参加者達はばあちゃんの性格を考え、通りそうなルートを考えます。


7人中4人が「ばあちゃんは朝起きて30分以内に家を出れて、火星に移住できても行かず、カバンがいつもパンパンで、集めの風呂が好きで、2ヶ月以内に誕生日がある」の「Yー3」を予想。

親族だけあって予想が被る。


結果は・・・・・




「Nー3」。

事実であれば来月誕生日で「YES」だったのが、「もう歳を取りたくない」「そもそも誕生日を覚えてない」という理由で最後「NO」と答えていた。


ばあちゃんがお婆ちゃんたる所以。

流石に誕生日覚えてた組がかわいそうだと思ったので、正解者がいなかったらやり直してもと思ったら・・・・・





正解者いるんかいっ!!


正解者曰く「本当にばあちゃんを理解していたら当てられた」とのこと。この台詞に参加者達は納得してたので続行することに。



現金のやり取りは絵面的によろしくないので、代わりにピクミンで行います。



2回戦 vsじいちゃん


続いての親プレイヤーはじいちゃん(78)。
素直でわかりやすい性格なので、お年玉渡す側としてはドキドキです。



今回のレースの鬼門は二つ。


御年78歳は小学校の校歌を覚えているのか?


そして、


78歳は最後の晩餐を決めているのか?

この二択を当てたプレイヤーは・・・





校歌は覚えてて最後の晩餐は決まってなかった。

正解者2人とはいえ、全員金額をMAXまで賭けるせいで渡す額がとんでもない。




残ったお年玉はポチ袋2つ分。
1つでも残れば自分は例年より得できるので自分の勝ちです。

なんとしても勝ちたいラストバトル、親プレイヤーに選ぶのは・・・





3回戦 vsさかな


従兄弟1「自分の小遣いから出すから賭け金上げてくれ!」
従兄弟2「俺は左目を賭ける!!」

ギャンブルジャンキーな中高生の将来が不安になってきたので負けられない。




とはいえ親プレイヤーにできることは「正直に答える」しかないので、外してくれるのを祈るしかない。

自分のルート


最後の最後でダメージを受ける。

でも従兄弟達は友達が多いと思ってくれてるはずだから……



予想を当てた人数は・・・・・・





親族に理解者はいなかった。

二段目の「口喧嘩が強い」という質問にYESと答えたら「え?」とか「は?」って聞こえてきた。

自分が思っていたことと人が思っていることって違うと気づけるゲーム。




何はともあれ、去年よりあげてないので自分の勝ち!!!!!!



誰にも当てられないのは複雑だけど、勝ちは勝ち。

浮いたお金で新しいドライヤーも買いたいし服も買いたい。今月は気合い入れた用事があるからそっちに回したいしその後は……



???「今年はお年玉もらえないのか・・・」



ガッカリする小学生。

ごめんなぁ、だけどこれも社会勉強。
小学生のお年玉なんて大きいイベントだけど、そんな顔したって・・・・・








結局、大幅なマイナスになった。

「勝てるけど少額」を目指したのに貰えたのが3人しかいなかったのでこれは反省料。
言い訳すると全員大穴以外狙ってこないとは思わないって…。

けど一万円とかあげてる爺婆よりも自分の方が盛り上がってお得だと思ったのでお年玉にエンタメを盛り込むのはありです!


ただ、来年はバランスを考えます。




(おわり)


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