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お気に入りの道具、オルファのアートナイフ

「パフリング」 縁から等間隔で象嵌細工を施します


年季が入っています

お気に入りの道具の話題です。弦楽器の表板・裏板にパフリングという装飾を施す工程があります。縁から等間隔で象嵌細工をするのですが、この精密な溝を掘る作業に私は日本の刃物メーカーであるオルファ株式会社のアートナイフを使用しています。


コーナー部分の作業だけにこのアートナイフを使用する製作家はいますが、私は全工程この1本のみ。刃の厚さは0.45㎜、先端はもっと薄く研ぎ上げられています。「パキパキ折れちゃうじゃないか!」という人もいますが、そこが良いところ。少しでも斜めに傾けようものなら先端部分が折れてしまうため、刃が垂直に材料をカットするように作業をしなければいけません。それ故に精度の高い細工ができていると自分では思っています。

薄い!

実際、製作を始めたばかりの頃は頻繁に刃の先端を折ってしまい多くの替刃を消費していましたが、作業に慣れた今では切れ味が落ちてきて交換というパターンがほとんどです。

細かい作業に適したアートナイフ、我が家では製作以外にも色々な用途で使用しており、一家に一本備えて損はないと思います。回し者ではありませんよ。


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