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【最終章】ゲームモデルの作り方:13の行動(基礎編)〜行動11,12,13:守備への切り換え〜Vol.13

1. ゲームモデル:13の行動


今回がゲームモデルの作り方:13の行動(基礎編)の最終章になる。

守備への切り換え時の:

行動11:プレッシング
行動12:後退
行動13:プレッシングと後退

について説明する。

自チームが高い位置(ゾーン3)もしくはミドルゾーン(ゾーン2)でボールを失った瞬間に何をするのか。

自チームのプレースタイル、ゲームモデルが如実に反映される。ボールを失った後、直ちに「プレッシング」を実行するのか、それとも「後退」か。

ボールを失った場所によっては、「プレッシングと後退」を使う場合もあると思う。

プレッシングと後退:
ボールを高い位置、もしくはミドルゾーンで失った場合、ボールに近い選手3、4人でボール保持者にプレッシングし、ボールから遠い選手は自ゴール方向へ閉じながら後退し、カウンターアタックの可能性を取り除く。


当然、相手チームのレベルによって、自チームはどのような行動を選択し、ゲームモデルを最適化するのか、監督やコーチの手腕が問われている。


下記の「ゲームモデル:13の行動」図をもう一度確認して欲しい。

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2. 守備への切り換え時に考慮すべきこと

守備への切り換え時にとって重要なことは、どこのゾーン、レーンでボールを失ったか、またボールを失った瞬間の自チームの選手がどこにポジションを取っているか、相手ボール保持者の近くにファーストディフェンスダーがいるか、どうかで、プレッシング、後退、プレッシングと後退を瞬時に各選手が意思決定し、実行しなければならない。

ここで重要なのは、選手全員の動きを瞬時にシンクロさせることだ。選手一人一人が、自分が現在どこでプレーをしているのか、ボールに近いのか、遠いのか、どこにリスクがあり、どこにカウンターアタックのチャンスがあるのかを瞬時に見極めることだ。

そのために監督やコーチは、選手に瞬時のシンクロした動きを習得できるようなプレー状況を設定したトレーニングを行い、選手が実行できるようにしなければならない。


守備への切り換え中に、集団プレーを機能させるプレーの状況を作成するために、次のことを考慮する:

1) プレーの局面が守備である。

2) 唯一のファクターは、ボールを失った後の集団アクションである。その行動は、プレッシング、後退、プレッシングと後退である。

3) 考慮すべき基準/キーファクターは、ファクターから出てくる。




3. 考慮するファクター:守備への切り換え


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ボールを失った後の集団アクションの定義:
攻撃側のチームがボールを失い、まだプレー中であるときに、素早く、突然現れる個人および集団のアクション

考慮すべきファクター:ボールを失った後の集団アクション」から基準/キーファクターが出てくる。監督やコーチは、ボールを失った後の集団アクションを決める必要がある。ボールを失った瞬間、誰がファーストディフェンダーになるのか、通常は、ボールに最も近い選手がファーストディフェンダーだ。

ファーストディフェンダーの近くにいる選手は何をするのか、何人がプレッシングに参加するのか、それは、ボールを失った場所によっても異なるかもしれない。サイドでボールを失った場合は3人で、センターでボールを失った場合は4人でプレッシングするなどを決定する。

次に、そのほかのボールの近くにいない選手は何をするのかも決めなければならない。




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