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ゲームモデルの作り方:13の行動(基礎編)〜行動5-6:攻撃への切り換え〜Vol.8

ここまでゲームモデルの「組織的攻撃」における「行動」の4つ、「ボール出し」「前進」「ダイレクトプレー」そして「セットオフェンス」を説明してきた。


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今回は、ゲームモデル:13の行動から、「守備から攻撃への切り換え」における「行動5:カウンターアタック」と「行動6:攻撃の再構築」について説明する。


ボールを相手チームから取り戻した瞬間、チームとして何を実行するべきか考えた時に、シンプルに言うと2つしかない。

1つは「カウンターアタック」

もう1つは「攻撃の再構築」である。

「カウンターアタック」についてご存知の方は多いと思うが、「攻撃の再構築」とは、なんだろう!?

と言う疑問があると思うので、以下、攻撃の再構築の定義である:

攻撃の再構築の定義
ボールを取り戻した後、前方へのスペースの欠如と相手人数の密度が濃い場合、通常の位置へ攻撃組織を再構築する。

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ボールを取り戻した瞬間、前方に相手チームの選手の人数が多く、前進するスペースがない場合、一度、通常の「組織的攻撃」をするための配置に選手全員が戻るために、例えば、グアルディオラが言うように、パスを15本つなぐことが重要かもしれない。パスを15本つないでいる間に、各選手が組織的攻撃の所定の配置につくのだ。

多くのチームはGKやDFラインの選手にバックパスをしたり、空いているサイドへボール運び、選手が自分の「組織的攻撃」の配置につく時間を作っている。このように攻撃を再組織化することを「攻撃の再構築」と呼ぶ。



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