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はちみつレモンを作ってみた!🍯🍋

2023年2月、暖かくなる春に向けて何かしたことの無い事をしてみたい。
そう思い立って考えたのが「純粋なる、蜂蜜+檸檬のシロップ」だった。
子供が小さい時に小粒の安価な苺をたくさん買ってコンフィチュールをよく作っていた。別にお洒落な物を作りたかったわけではなくジャムを作る途中のような緩い甘酸っぱい苺シロップが好きだったからだ。ジャムだとパンに塗ったりケーキに挟んだりしか思いつかない。当時は下手ながらも一応オーブンでパンやケーキも焼いていた。
コンフィチュールの状態だと用途がかなり広がりアイスにたらーっと乗っけたりもできる。ホットケーキに生クリームと一緒にかけたり生地にさっくり練り込むのもきれい。苺の赤は見た目も気分が倍増する。スプーンで掬って舐めるだけでも美味しい。そんな理由で作っていた。

外の陽気につられ、春に向けて、「苺ができるなら檸檬もできそう、何かを作るの久しぶり!」と初めてのはちみつレモンシロップ作りに挑戦することになった。
先ずは食材選びからだ。どうせ作るなら国産の食材を探したい。スーパーでは中国産の蜂蜜、輸入物のレモンが多く出回っている。昨年から始まった私の産直サイト巡りでの商品探しの知恵を駆使し国産のしかも安くて良い物を探そう! ネットで国産蜂蜜を探していると国産と外国産のはちみつの価格差がこんなにあるんだと気づいた。スーパーで見る国産以外の蜂蜜は1㌔単価が1,000円前後で買える。でも国産蜂蜜だと3,000円から5,000円くらいを見ておかないと買えない。

いつも思うんだけど輸入品は沢山の人の手や時間や運送費がかかるはずなのにどうして国産よりこんなに安く買えるんだろう??? 商品の品質基準が低いんだろうか。それとも日本と海外との人件費の違いか。不思議だ。
そもそも「はちみつ」はどうやって生まれるんだろう。私は以前勤めていた時に小学5、6年生を集めて1年間「ミツバチ」と「はちみつ」の学習をするプロジェクトに関わっていたことがありその集大成で養蜂場見学に行き採取できたはちみつを試食し子供たちと模造紙を使って研究発表をした。その時の知識が多少今回のシロップ作りにも役に立ちそうに思う。当時戴いた本を引っ張り出してきてもう一度蜂蜜の学習時を思い出してみる。

ミツバチはそもそも3000万年前の古代に地球に現れ、絶滅せずに今なお地球に生息している。イギリスには「The history of honey is the history of mankind. ( はちみつの歴史は人類の歴史 ) 」という諺もあり、古代エジプトの壁画にも養蜂の様子が描かれているとのことだった。
蜂蜜は人類最初の甘味料であり、殺菌作用もあるので喉の痛みや火傷にも使われる。常温でおいておけるので非常食、保存食にもなる。ただし、1才未満の乳児には与えないようにという断り書きがされている。これは乳児の腸内がまだ整っていない為ボツリヌス菌が増えて毒素を作ってしまう危険があるからだと言われている。

蜂蜜とは、
ミツバチが花々を飛び交い集めてくれた花蜜を木箱に運んでくれ、その板を器械に入れ攪拌し出てきた蜜を濾過して作った物で、1匹のミツバチが一生をかけて集められる蜜は小さなスプーン1杯分。私たちは貴重な命の代償を蜂から戴いているとも思える。ミツバチの種類、ミツバチの生活、ミツバチの一生、学んでいくと面白い。地球上の命の輪廻にまで思考が飛び、自分が生かされていることに気づき感謝の気持ちになる。そんなことを楽しさと共に学んだ1年間だったのを思い出した。

2月8日、産直サイトで蜂蜜を検索するとどの養蜂場もかなりの金額提示がされていた。蜂蜜はアカシアやレンゲのような単一の花から集められた蜜だけではなく百花蜜という何種類もの花蜜から集められた蜂蜜もあり、こちらの方が安価で販売されている。日本で養蜂が始まった土地が奈良県というのを見て奈良の或る蜂蜜堂のサイトから百花蜜を試しに1本取り寄せることにした。価格は1㌔2,000円台で買うことができた。この価格はかなり安いので販売が追いついてなく宅配が届くまで1週間以上かかりますという返信が来た。初めてのお店だけど人気があるということは安心要素でもある。到着を待つことにしよう。

奈良から届いた国産百花蜜はちみつ

同日、蜂蜜と共に檸檬の注文も終えた。登録している産直サイトが3つあって廻り続けること50軒。回ると言ってもネットの中なので足は使ってないけど指と頭はフル回転している。国産檸檬は高価だし送料も足すとかなりの金額になってしまう。B品といわれる出品は安いけど形がいびつだったり黒点がついていたり色が全体くすんでいたり。絞るだけなら良いけどルックスも気にしたい。今回は見た目も綺麗で低農薬+ノーワックスの檸檬を探している。しかもお手頃価格の物という贅沢過ぎる条件をつけた。
果汁のみならワックスかかっててもよく洗えばいいのかもとも思う。でも蜂蜜と一緒に長期浸け置くならノーワックス一択だ。薬の散布を減らすと檸檬を観察する目と予防対策の手間や時間が増えてしまう。その分が価格にも上乗せされることになる。ゆえに手間暇かけて育った檸檬は高価だ。
調べていくと広島県の瀬戸内にある農園の檸檬が見つかり気になり始めた。他の農家の檸檬に比べて小さいが綺麗な檸檬色をしている。2㌔で60サイズの宅配で送られてくるので配送料金も安価。この農園に決め産直サイトからぽちっとしておいた。防腐剤もワックスも不使用で今回作りたいはちみつレモンシロップにはぴったりの檸檬だった。

2月14日、奈良から蜂蜜が届く。このお店は4本単位での注文が多いらしく届いた蜂蜜も4本入る箱に緩衝材と新聞などがつまり大切に1本入れられていた。次の購入注文は4本にした方が良いかもしれない。
2月17日、瀬戸内から檸檬が届く。2㌔で60個あまりの可愛い綺麗な檸檬が箱に詰まっていた。1個が約60gという普通の檸檬の3分の2程度の大きさだけどスライスしてドリンクに浮かべるには最適な大きさだ。大きいのを1枚よりこの檸檬のスライス2枚の方が見た目も可愛い。

瀬戸内でそだった
no防腐剤 noワックス の檸檬たち 

17日、夕方届いた檸檬と早速格闘し始めた。
約1時間かかってはちみつとレモンを1㌔ずつを併せたらキッチンがレモンの香りで充満した。私の指もどんな芳香剤やコロンより天然の柑橘で香ってその夜はとても良い気分が続いた。

では、ネットで調べまくったMYベストなシロップの作り方を! 🍯🍋
①ガラス瓶の容器をお鍋で煮沸。(5分も煮たら殺菌効果があるそうだ)
②容器を煮沸している間に檸檬を洗う。
③容器とレモンの水分を完璧に拭う。(これを怠るとカビの原因になる)
④檸檬をスライスし種も取り除く。(種が残ると渋みが出る)
⑤容器に檸檬と蜂蜜を交互に入れる。(交互に入れると馴染みやすい)
⑥翌日か翌々日くらいに容器の下に沈んだ蜂蜜をマドラーで混ぜる。
⑦更に数日後に蜂蜜が沈んでいたらまたマドラーで攪拌する。
⑧数日に1度中の様子を見て中身を動かすように容器を回す。
⑨1週間様子をみる。
⑩その後もときたま中身を動かそう。
 沈殿の無いさらっとしたシロップが保てる。(初日から冷蔵庫で保管!)

もしカビが生じてきたら瓶の中に水分が残っていたことや檸檬が綺麗に洗えてなかったことが理由だと思う。勿体ないけど捨てないといけない。逆に、ここをきちんと抑えたら大丈夫。私のはちみつレモンは上手く育っている。完璧に作れて未開封なら6か月の賞味期限があるそうだ。家庭では使いながらなので中をかき混ぜるマドラーやドリンクを作る時のトングやレードルにも気遣ってあげつつ1か月を目途に使い切りたい。
蜂蜜1㌔と檸檬1㌔、後は何も加えない。我が家の瓶容器3個分。発注金額が3,000円台なので1容器あたり1000円台。ホットレモン、レモンウォーター、炭酸水と合わせてレモンサイダーも作った。アルコールが好きな人は自家製のレモン酎ハイもいい。飲み物の他にパンに取り出して刻んだ檸檬とチーズを乗せてトーストにしてみたら甘ずっぱくて美味しかった。クエン酸がキッチンの汚れ落としになるのを知ってるのでガス代の上のガラス面を檸檬(端の方)でこすってみたらいつもよりピカピカになった。思いつきで使い方が無限大に広がって楽しい。

実は容器が2つしかなかったので3分の1は以前買って置いてあったガラスのプリン容器を煮沸してそこに6等分している。ちょうど1個が檸檬1個分になる。ガラス容器はそのまま冷凍庫に。冷蔵保存分が無くなったら1個ずつ取り出し解凍して食べたい。残った檸檬1㌔も子供の家にあげたりそのまま絞って使ったり冷凍にして保存もしている。
冷凍を一旦した方が皮の部分が柔らかくなり絞った時に果汁が増えるというのを友人に聞いた。冷凍してから蜂蜜と併せるというお店もネットを見ていると出てきた。私がそれを知ったのは浸けてしまった後だったけど皮まで食べる用なら冷凍後の檸檬をスライスした物を浸けるのが良いかもしれない。実際の冷凍の利点はかなり先だけど今冷凍庫で眠っている檸檬、はちみつレモンを解凍した時に答えが出ると思う。

出来上がったはちみつレモンシロップを毎日使っていて1瓶は無くなってしまった。現在は2瓶目を使っている。檸檬を刻んで混ぜ込んでマドレーヌを焼いても良さそう。気温も上がってきたので炭酸水とのコンビも美味しくなってきた。
檸檬は年中買える果実だと思っていたら国産の檸檬は3月で販売終了だそうで次年度は8月からだという。同じ檸檬の木でも夏はグリーン、冬に近づくとしだいに黄色くなるというのは当たり前の話なのに、今まで何となく別物の檸檬だと思っていた。シロップの味もグリーンだと「香りがフレッシュで皮の苦みが際立ち酸っぱい」し、春に出回る檸檬は「皮が薄くなり熟して酸味がまろやか、酸味の中にも甘みを感じる」と農園さんに教わった。

自宅ではちみつレモンを友人に試飲してもらったら「美味しい」「体に良さそう」という返事がきた。同量の蜂蜜と檸檬を浸け置くだけでこんなに美味しいドリンクが作れ、しかも安全な蜂蜜と檸檬を使うことで体にもとても優しい飲み物になる。国産の食材を広めると日本の生産者を守ることにも繋がる。この善い循環をもっと広めたいと思ってこの note を書いている。
国産食材のはちみつレモンを作ろうと思い立ってたった1か月でここまで進んだ。過去に学んだ蜂蜜に加え今回檸檬のこともちょっとだけ時間をかけて学ぶことができた。実際作っている農園の方にも話を聞くことができ、今後それを何かに生かすことができたらと思う。先ずは自宅から。次いで周りの人へ。その後もっと多くの人にも広めて行ければいいなと思っている。

完成した「はちみつレモンソーダ」

今回取り寄せた蜂蜜
国産はちみつ・百花蜜・の販売 奈良の里やまと蜂蜜堂 [たくさんとくさん] (takusan.net)

今回取り寄せた檸檬
甲斐農園|東広島市安芸津町|農業|ジャガイモ・レモン・みかん (kai-nouen.com)


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