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カレンダーがしろい

 美容院の予約を入れて、カレンダーに予定を書き入れて気づく。
カレンダー、白いなあ。当たり前である、私の予定しかないのだから。

 数年前まで白いところなどなかった
 家族四人の予定を覚えられないので、全部カレンダーに書いた。
 それぞれの予定を書き込めるように四行あるカレンダーにして、ルーティーンはスタンプにして、イレギュラーは書き込んだ。
 習い事に試合の予定に、学校行事に地域行事に親戚づきあい、何も書いてない日などなかった。お弁当のいる日があったりいらない日があったり、その頃はパートもしていたので、頭も体もフル回転だった。
 持っていくもの、いつまでに提出など学校の準備もあったしなあ。

 あんなにカラフルだった我が家のカレンダー。
今は病院と、自分の習い事くらいしか書いてない、四月五月はまだバタバタしていたけど、六月はひどいなあ。

 そんななか、七月に法事の予定が入った。本来は私の両親が行く予定だったのだが、父が腰が痛くて遠出がしんどいというので、私に白羽の矢がたった。かの地へ法事に行くのは初めてである。
 親の名代かあ、そんな歳なのかあ…。夫婦で来ていいよ、旅行だと思っておいで、みんなで集まってご飯食べるだけだけだから、「久しぶりにjunちゃんに会いたいなあ」などと、いとこに言われて気をよくしてしまった。
 幸い夫も一緒に行ってくれるし、旅行だと思って行ってこよう。いつまでのんびり過ごせるかわからないし、遠方の親戚など次いつ会えるかわからないし、両親も喜んでくれている。

 少しづつ、予定が入ってきた。あんなに忙しい日々には戻りたくないけど、少しづつカレンダーに書き込めるものが増えてくるといいな。

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