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作詞家 / 詩で体を現す

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川に縦

川に縦 坂本 階段で食べた弁当の味 Lonelyな調味料何不自由ないよ 昨日何見たって確認したくて 決められた長方形隅っこで、窓際で 川に流したい、縦になびかせて 本心も意の赴くまま 存在感疑われようとも、そっと 余白へ誘われたのはいいものの Sorryな言葉のタイル敷き詰めるよ 都合よく捻じ曲げられたんだね 決められた長方形隅っこで、窓際で 川に流したい、縦の凪貸して 本心も世界も乗せたまま 存在感計られようとも、きっと 川に流したい、縦に惹かれたくて 本心も意

    • 献花

      献花 坂本 献花に見た光景は いいとか悪いとかじゃなく、短絡的思考じゃなくて ここを生きる場所にしたい 懸命に、聡明に、雷鳴に 花言葉に惑わされ 気づかぬ内、博識に酔いしれていたよ 懸命に聡明に後悔の姿 愛おしいくらいビール浴びてるんだ コンビニのガードパイプ店舗側、 踵ベタづけ、顎上げて飲むの 献花をした情景は なんでとか待ってとかじゃなく、短絡的思考じゃなくて ここに志添えておきたい 懸命に、聡明に、有名に 枕詞に際しては 分からぬ内、暗黙で片づけていたよ 懸命

      • 聴診器のビート

        聴診器のビート 坂本 ヘラヘラしてるからどこまでがぼんやりなんだろう 慌ててその場を乗り換えて過ごす 気にしてない笑顔は遠ざかる 待てなくてほっといて、欲しがり過ぎた あたしにはあるのだろうか やる前に諦めた、早々に焦がした パロディーでいいや、一歩を簡単にした 自堕落に送った 聴診器のビートを聴いてる、 考えようによっちゃ、ダイナミックに 自分事に押し潰されそうになるけど 心底で繋がったビートを聴いてる 咳き込んだあなた心配になるの やることに負けた、早々に逃げた

        • 消えゆくという

          消えゆくという 坂本 あなたが居れば道亡くしたって、いいんだよ Ah、Ah、Ah、いいんだよ 道行く共に響き渡る、じっとしないで、Ah、Ah、Ah、 喉通すカプセルまとめ飲み覚えたの あれほどに愛せない日常だったから 少しの恐怖と強がりの笑顔、鏡へ当てつける さよならはまだ処方されていない まとめ飲みお預けにして また明日、加減して明日に省略するよ 消えゆくというのに、水を上品に口へ添える これまでの証残せないけど、 通す度、明日に繋がる あなたが居れば道亡くしたっ

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          フレンチキス

          フレンチキス 坂本 交差点注意、街は泊まるよ カラスの聲聴こえたら 朝焼けにフレンチキス 耳元にそっと、クサいメッセージ 寝られないから、玄関を出た 行きかう音が走行音くらい 種類少なし、純粋さ カートリッジはどれにしよう 徐行促す、街は泊まるよ 身体が徐々に慣れては 朝焼けにフレンチキス 案内標識、街は動くよ 音たちをミックスにして 朝焼けにフレンチキス

          フレンチキス

          翡翠

          翡翠 坂本 信号機、物語る一つ一つの微光 人生を踏みしめる度、一つ一つ撃たれていった 壊れた微光、砂の心へ降り積もる 最初は芝生の青々としたスタジアムだったけど 今は、オアシスのないこの場所 茶目っ気にハナマルをもらえていた頃 笑顔が嘘っぽくなる理由が知りたかった 選別作業が横行しているなんて 思いもしなかった 明るさはいつしかおさらば 以前なら線路沿い鳴り響く音楽はいらない そう感じていたけど 家路着くまでのおつまみに思える 翡翠のように離さないことで美しい味わい

          どんぐり

          どんぐり 坂本 背比べって、変わんないって、そう思いたかった 表現の道、慌ててるあたしだけど 上見たくて、下見ないよって、そう思いたかった 苦しそう、自転車、車輪は小さくて まんまるの光は誰にでも 時間が経てば見えるはずだと 追いついて追い越して 考えていたのはあたしだけ 漕ぎ疲れた道、アスファルト 街中にはたどり着かない 車止めで無理やり 止めてほしい 強引にハグして 止めてほしい 間違ってなかった自己完結として 昇華してしまう 背比べって、変わんないって、そう思

          どんぐり

          朝はゴミ捨て

          朝はゴミ捨て 坂本 防衛本能は正直だね スラっと起きて見せよう、脳内お花畑な夢の中 手探りで洗面台へ向かうよ、渋々の水パンチ 気怠さとご対面出来たら、セオリーに落とし込んで 朝はゴミ捨て、昨日のお片付けから 時にゴミ捨て、お出かけの場所、ルンルルン 玄関で口縛るよ、往復はクローバー 潜在能力は秘めてるね ピタっと佇んで見せよう、素通りの車から風のお届け 景色にね太古から助けられたよ、助言かな茜色 手前味噌とご対面出来たら、じっくりとはぐらかして 朝はゴミ捨て、昨日の

          朝はゴミ捨て

          濃くなる

          濃くなる 坂本 虚ろな目をこぼれそうに抱きしめたよ 保てそうにないなら、肩をすくめて 擦り寄って生きたいわけじゃないのに 人を求めてしまうよ あたしなんて口籠もる様がお似合いよ、そう想うの 路が題意満たしているの、証明されちゃお疲れ様 爪を切って垢を見ると納得しちゃう ナチュラルなあなたが濃くなるくらい近づいてくれて 全体像よ忘れ去れ、一心不乱に呼吸する 多少なりともって考えるかもだけど オブラートは聴き飽きたの、純粋に頬張らせて 虚ろな目がこぼれそうに湧き立ってる

          濃くなる

          大義名分

          大義名分 坂本 大義名分が欲しいよ、この地元とオサラバする 離れたい 話しかけられる言葉、かき氷食べたみたいにツーンと こめかみに染みる 区画がきっちりしている場所 何年か前と同じ 成績争う、どんぐりの背比べゲーム 取り残されたなら、渋滞にすら入れない 遠い目にはまだ荷が重い あなたを拗らせているだけ 旅のシルエット、やまない カッコつけずに生きよう 将来とかなりたいだとか忘れて 羨ましくもなるけれど、 猫被り、消費期限は早いから 背中丸めて橋の下、遊歩道 大義名

          大義名分

          後部座席

          後部座席 坂本 素材によって葉っぱ大きさ違うね 散髪後の軽い髪、ハッとする落ち葉だったり 涼しくもあり暑くもあるくらいが調子いいね 囁きはなりふり構わず 根こそぎうんざりする朝だって運んでくれる トラックの荷物へ隙間風 到着したらポロっと落ちる 後部座席に居るくらい距離感を感じるよ 敢えて逢えていないんじゃないかって思うくらい 止まったまま、神社でしゃがむ 清くもありおびただしいくらいが丁度いいね 囁きは季節に目もくれず 根こそぎ知りたいツユクサだって教えてくれる

          後部座席

          ブラックペッパー

          ブラックペッパー 坂本 ブラックペッパーがチークとして頬に乗る 今、やりたいことはありますか おでこテカる、おでこ照らす 生え際だって、ベタつくの、嫌な想い 追い越し禁止の黄色い線 傘の骨くらい固いんだね、 ちょっと待った、ちょっと耐えたおざなり ススキ織り成す駆け引き 自由度が3だとしたら、ハイスクールは1 白いゴツゴツとした壁、下はキンキンの打ち出したコンクリ あたしがあたしでいたい理由 何にもないからここで綴るよ ファスナーの位置、上から三分の一で垢抜ける 今

          ブラックペッパー

          生ける

          生ける 坂本 そんな顔しないで、あたしがカモフラージュになるよ 否定や拒絶へ身を置かなくていいよ あなたが泣けないと言うのなら、あたしが代わりに泣いてあげる 強がりも八つ当たりも丸ごと受け入れるから、こっちおいで 背中こする人いないなんて思わないで、あたしがいるじゃん 何度だってどれほどだよって鬱陶しい感じだされてもやめない 絶対にやめない、 本音なんてあってもなくてもいいよ、想いのままを抱いてあげる 干渉されたくないのなら、背中合わせのままで居てあげる 同じ部屋居たくな

          生ける

          好きってヴィーナス

          好きってヴィーナス 坂本 風で開いていたと思った扉が閉まった ああそっか、換気の為に網戸にしたつもりだったけど カーテンが透けていたから勘違いしてたんだ 実直な愛は重すぎて、せめてもの償い 力いっぱいに花瓶へ生けるの ビーカーに夏注ぐような美しい夏 ベランダで見た花火よりも 大通り照らす夜間工事の誘導灯 好きってヴィーナス、その心が映るなら 素敵にダンス、ダンス、電柱を軸に回って 逢いたいを消耗していくよ 酒で焼けていたと思った心が止まった ああそっか、言い訳の為に

          好きってヴィーナス

          遠ざかり

          遠ざかり 坂本 駅なのにここは淡水で 遠ざかる、遠ざかり 授かったと思ったけど睨まれて 遠ざかる ちょっぴり雑な感じに温もりを感じるよ うるさくて、玄関に靴いっぱい 掻き分けていたいんだ この街の国道はお目覚めが早くて パチクリと瞼動くよ 靄がかかった山々を見ると 後回しにした不安がやってくる 駅なのに既に傷だらけ 遠ざかる、痛がられ シンとしてほしいけど騒がれて 遠ざかる 駅なのにここは借りたまま 遠ざかる、返せない 鍵穴が違ったんだけど睨まれて 入れない ペ

          遠ざかり

          ムーブメント

          ムーブメント 坂本 美しいものが好きですか 必死になってできる時だけに満足 文字通りの輝き トレンドに躍動感、無くなれば 近く簡単に通り過ぎる 注ぎ足した燃料で、なんとかやって来れた えぐるような体験はないけれど 通り過ぎる毎日が気づかない内に蝕むの 再び立ち上がれと、言うことは簡単 燃料が買えないこと知ってる 安全圏にいる身から、酔いしれの輝いた言葉 吐き捨てられてる気がするよ 美しいものを探しますか 安易になって持て栄やすこと疑わない 文字通りの情け トレンドの

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