生ける
生ける
坂本
そんな顔しないで、あたしがカモフラージュになるよ
否定や拒絶へ身を置かなくていいよ
あなたが泣けないと言うのなら、あたしが代わりに泣いてあげる
強がりも八つ当たりも丸ごと受け入れるから、こっちおいで
背中こする人いないなんて思わないで、あたしがいるじゃん
何度だってどれほどだよって鬱陶しい感じだされてもやめない
絶対にやめない、
本音なんてあってもなくてもいいよ、想いのままを抱いてあげる
干渉されたくないのなら、背中合わせのままで居てあげる
同じ部屋居たくないのなら、ドア越しで背中合わせに話してあげる
あげるあげると思いあがるなと言うのなら空気にもなってみせる
あげること、みせること、今あるあたしの幸せよ
下向き過ぎたあたし、髪の毛は重力に逆らえないの
触覚がウェーブした苦しさへ手を差し伸べてくれたよね
忘れらんないくらい嬉しかったんだから
鼻の横伝った涙、頬を通り抜けた
口に入る前にせき止めてくれた、温もり
離さない、首を縦に振るまで
生けるあなた物語終わんないの
お願いだよ、ねえ、、、
生けていられるのなら重心はどこへでも
鮮やかな装いで気安く触らないから
簡単なことも難しいこと
再生するみたいにはいかない
素朴な味、薄汚れて雇われた
希望の光がなんて言わない
でもね、これだけは目線から逃げないで
生けるあたしは果てるまで、隣で尻尾振ってっから
待てど暮らせど振ってっから
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