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【3/30公開】PLATEAU 「Past/Future for Action 」を触ってみた



2024年3月30日、国土交通省都市局(Project PLATEAU)がストーリーテリング型WebGISコンテンツ「Past/Future for Action #001 Earthquake」を公開しました。
ここに触った感触をまとめておきます。



PLATEAUとは

PLATEAUとは、国土交通省が推進している都市デジタルツイン実現プロジェクトのことです。
PLATEAUでは、既存のデータから3D都市モデルを整備しオープンデータ化することで様々な主体の連携を可能にし、オープンイノベーションの創出を図っています。
PLATEAUの提供しているものが「建築物モデル」ではなく「都市モデル」である理由としては、属性情報を持った建築物モデル + その他基礎データをまとめて提供していることが挙げられるかと思います!すごい!

↓ スタートガイドやユースケースが公開されています

↓ PLATEAU VIEWではブラウザ上で3D都市モデルを触ることができます!

PLATEAU VIEWで中央区の建築物モデルと洪水浸水想定域を表示


PLATEAU 「Past/Future for Action」の概要

「Past & Future for Action」は新しい地図表現技法の有用性を検証するための技術調査としてProject PLATEAUによって構築されたもので、以下のように説明されています。

「Past & Future for Action」は、ウェブGIS、ストーリーテリング、3D表現など、最新の技術とアートを組み合わせた新たな表現手法の確立を目指しています。

「Past & Future for Action  #001 Earthquake」https://www.mlit.go.jp/plateau/plateau-pffa/


触ってみた

「Past & Future for Action #001 Earthquake」では、都心南部/多摩東部直下地震の被害想定がマップ上にビジュアライズされながらSCENEが進みます。
 SCENE 01 : 現在の東京のすがた
 SCENE 02 : 都心南部/多摩東部直下地震  震度分布
 SCENE 03 : 都心南部/多摩東部直下地震  全壊棟数分布
 SCENE 04 : 都心南部/多摩東部直下地震  焼失棟数分布
 SCENE 05 : 都心南部/多摩東部直下地震  液状化分布
 SCENE 06 : エピローグ

マップはPLATEAU VIEWと同様に移動・拡大縮小が可能で、そして何よりカッコいい!デザインが最高で、触っている間は夢中になっていました。
可視化された被害想定がSCENE 05まで続いた後はデータが示されるのですが、マップで気持ちが高揚した後なら、データを見る気になる人も増えそうだな〜と思いました。(僕はいつもよりポジティブな気持ちでデータを読んだ気がします)
一方で、マップを動き回りながら「自分の家の周辺を見たいけど、どこにあるかよくわからないなあ」と感じました。区の名前まではマップ上に書いてあるのですが、それ以外は道と建物だけなので具体的なエリアに注目するのがちょっと難しいです。マップを動き回れるだけに、ここは勿体無いなと思います。

SCENE 01 現在の東京のすがた
SCENE 02の始まり
SCENE 02 : 都心南部/多摩東部直下地震  震度分布
SCENE 05 : 都心南部/多摩東部直下地震  液状化分布


まとめ

この記事では「Past & Future for Action #001 Earthquake」について触ってみた感想を書きました!
若干の課題はあると思いますが、個人的にはとても面白い、意味のある取り組みだと感じました。特にデザインがいい。デザインのかっこよさだけで、ここまで気分が上がるのかと。そしてマップを見たときに感じた気分が頭に残る。気分を覚えているというのは、「次の体験をさせる」という意味で非常に重要であると考えています。ハザードマップは見られなければならない。
普段都市系の学科に属する者としては、自分の体験を通してデザインの重要性を再認識させられました。

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