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私の好きなもの③OKAMOTO'S-マイベストソング9選-

 ここまでつらつら語ってきたOKAMOTO'Sについて。このままでは永遠に終わらない気がするので最後は好きな歌で締め、三部作で終えようと思う。好きな歌、かっこいい歌はありすぎるので今回は歌詞を重視して選んだ好きな歌9選について。

キモチとキモチ(2010年 オカモトズに夢中)
 夕陽を眺めながら【そわそわと頬を撫でてる風に苛立ちを覚えて】から分かるようにとにかく若い、経験したことなくても経験したことあるような、曲調も相まって金八先生のオープニングが浮かんでくるような青春。なんだ、若い頃の歌じゃんって聴いていくと【寂しくないって強がってみたってなんだか、今、とても 一人きり】と今の自分にも響く歌だと気づく曲。前の歌詞を含めてあの青春の頃から自分は変わってないし、変わらずにいたいなと思える曲。

マジメになったら涙が出るぜ(2012年
OKAMOTO'S)
 まず歌詞の始めが【パヤパヤ】なのがヤバい。【マジメになったら涙が出るぜ
マジメになると死にそうだぜ】なんだよ、世の中に反骨精神持った若い奴の歌かよ、って思いながら聴くと【けどこのままじゃ 駄目だって誰か 叱ってくれないか 】【へらへらしてちゃ ちゃらちゃらしてちゃだらだらしてちゃ 駄目だって誰か教えてくれないか】でガツンとやられる。ロックに生きてるし、マジメになったら死にそうだし吐きそうなのにマジメに生きたい彼らに、なぜ彼らを好きなのか気づく曲。

Kill Dreams(2014年 Let It V)
 24歳のこの頃の彼ら、オカモトショウに教えてあげたい。10周年で武道館に立ち、『何をやってもOKAMOTO’Sはカッコいいね」と思ってくれる、本当に愛してくれる人たちに恵まれたからこそ急に目の前に崖っぷちが現れる心配がないというか。』と語っているよ、と。【そう オレが愛してるもん全部 みんなも愛してくれるなんて 神様でも そんな奇跡起こせは しない】本当にその通り。愛してるもの、正しいと思うもの、大切なもの、全てみんなと分かち合えることなんてきっと未来永劫ない。だからこそ好きなもの、愛してるものには自信を持って胸を張って生きていきたいと思える。夢を結局捨てずにこの5年後【I'm just a Dreaming Man】と武道館に立つ彼らは私のヒーローだ。

④ドアを叩けば(2014年 Let It V)
 【ホントの気持ちに背を向けて カッコつけては 変われた気がしてたんだ】まじ、それな。そうなんだよ毎日って。別にそんな気にしないし〜とか言いながらこう言える自分オトナ〜って思って毎日自分の気持ちにドアを閉めるのよ。でも彼らは【パーカッションのようにドアを叩け 中で俺が踊り出すまで 】とそんな自分を踊らせようとしている、それもパーカッションのようにドアを叩いちゃう。こんな風になりたいなぁと何度聞いても思う曲。

⑤JOY JOY JOY(2014年 Let It V)
 言わずもがな私の人生の格言。【躓きついでに足を出すだけで歩けるぜ】【生まれて死ぬまで一瞬だ】なんて言われたら躓き覚悟で歩くしかないのよ。

Dance With Me(2015年 Dance With Me/Dance With You)
 【ローリングストーンズが最高ってことになんでみんな気がつかないんだろう?
こんなこと悩んでるのは世界で俺一人? わからない、だけど】。OKAMOTO'Sが最高ってなんで誰もわからないの?と思っていた当時の私には、彼らがこれを歌ってくれたことに大きな意味があった。やはり人間みんな共感を知らないうちに求めているし、マイノリティは不安だ。ただ、自分のヒーローがこれを歌詞にし、アンサーソングのDance With Me冒頭で【君が君であるために、君はここへ来たんだろ?】と歌ってくれているだけで、この不安は自然と消えていく。

Beautiful Days(2015年 Beautiful Days)
【ズルく生きるやり方も 情緒なしじゃ下品だろ】この一文が大好きだ。自分の気持ち、自分の良いや好きを大切に、例えズルく生きるとしたってこれが人生には大切なのだ。でも結局ズルく生きなそうな彼らが好きだ。あと、【バラ売りの愛にまとまった不幸】という歌詞は人生の核心だと思う。星野源のくせのうた【悪いことは重なるな】にもあるように、なぜか不幸はまとまって人生にやってくる。だとしても【この世はとても美しい】と気付きたいから、私の人生には不可欠な歌である。

時差(2017年 NO MORE MUSIC)
 【何時間分も時差ぼけがあるような なんかちょっと取り残された気分で】この歌詞を聴いた時、オカモトコウキは天才だと確信した。このアルバム、曲順も秀逸である。ちなみにSAVE MEから始まるこのツアーのセトリは本当に秀逸である。感じたことはなくても感じたことのあるような、経験したことなくても経験したことのあるような、何時間分も時差ぼけがあるような、なんかちょっと取り残された気分。これを書いている今日の私にはなんだか特に沁みる歌詞だ。この時差ぼけってどうすれば戻るのだろうか。

Sprite(2021年 KNOW WHERE)
 きっとこれは彼らの『好き』である音楽やロックバンドに対しての曲。【やらずにいられないからやる】【言葉に残せないことがあまりにも多すぎて】【夜を焼き尽くす好きってこの気持ちには 諦めがつかない】、メジャー12年経ってもこれだけ真っ直ぐな彼らの音楽は最高に決まっている。そしてこれだけ真っ直ぐな彼らが羨ましくて仕方がない。OKAMOTO'Sの艶っぽいのに少年で、めちゃくちゃ洒落てんのに泥臭い、カッコつけてんのにど直球なところが大好きだ。私も好きに生きよう、結局は好きに生きられなくても何かを探せるうちに探してみよう、【だからこそ何かをただ探しているだけで意味がある】

 OKAMOTO'Sはめちゃくちゃ強気な反面めちゃくちゃ弱気な気持ちも歌詞にしてくれる。あんなステージの上で輝いている彼らでも歌詞の中で気持ちはブレるし、悩んでいるし、自分もブレたり悩んだりしていいんだと思う。でも、悩むだけじゃ終わらずに『でも俺らはこれがしたい、これが好きだ』と歌詞にする彼らは、そう思えて主張できる彼らは、やはり憧れであり何度聴いても『カッケー!』と思うのだ。人生一度きり、斜に構えた歌詞や生き方よりも、ど真ん中ど直球な人生の方がいいに決まっている。OKAMOTO'Sの歌は、街中や電車で聞いているとなんだか少し強気になれる。こんなふうに生きたいし、でも生きられないだろうなと思うからこそ、生きられないならせめてこれを聴いてこの歌詞に憧れられる人でありたいと思う。これを聴いて、こんな歌が私は好きで憧れてるんだぞって少し強気に街中を歩きたい。

OKAMOTO'Sよ永遠に。
フォーエバーマイヒーロー。

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