田舎へ移住する事で発生する 目に見えないコスト #2

前回に引き続き、今回も田舎に移住することで発生する目に見えないコスト の続きを書いていこうと思います。
一度に全てを書きますと、読んでいる途中で読者が飽きてしまいますので、一つずつ短く書いていこうと思います。

よく支出を抑えたい為に田舎に移住する方がいらっしゃいますが、
本当に田舎に移住すると都市部よりもローコストになるのでしょうか?

私はそんな事はないと思っています。

田舎に住むと、都市部では発生しない目に見えない数字にしにくいコストがかかっています

この例を 目に見えない と書いてよいのかはわかりませんが、数値化はされてないので一応書いていこうと思います。

一番わかりやすいところからいくと、まず、近所付き合い
例えば町内会や消防団等 です

都市部の賃貸に住んでいて、これらの事に休日を潰される なんて事はまずないと思われます。

実際私も都市部に住んでいる時にはそんな経験はありませんでした。
しかし田舎は違います。

町内会行事、溝掃除、神社の清掃、総会、寄り合い等 これらを自給に換算してみてください

それに加えて、特に町内会の寄り合いなどで、よそ者の意見が通ることなどほぼありません。

なのでよそ者は頭数をそろえるだけの為に、ただ顔を出しているだけと同じ状態です。非常に無駄な時間の使い方です。

しかしそれでも欠席する事は許されません。

それに加えて、田舎のこういった行事はすべて 三世代同居 が前提で設定されています。

特に、 農家の三世代同居 が大前提で作られていて、それが現代になってもほとんど改善される事なく続いています。

そしてこれらのルールに 例外 は認められません。

そのルール設定だと、三世代同居の世帯ならまだ負担は軽く生活にあまり支障がないかもしれませんが、これが2世代世帯 さらに単身世帯 なんかになってしまうと とんでもないコストとなり、あなたの貴重な時間が失われていき、せっかくの自由でのんびり生活できると思って移住したのに、自由な時間は失われ、毎日の生活が地域行事で潰されてしまうといっても過言ではありません。

行事の出席は、世帯単位で要求されます。

例えば1世帯あたり一人出席してください となった時に、
三世帯同居の7人家族と比べ、単身世帯の地域行事への負担は単純に7倍となります。

また町内会費も同じ仕組みです。

ですので、町内会費も三世代同居の7人家族に比べ、単身世帯では、単純計算で 7倍 の町内会費を納めさせられている事になります。

田舎の町内会は、単身世帯にも三世帯同居と同じ負担を求めてきます。

いえ、断る事は基本的に 不可能 ですので、求めてきますという表現は適当ではないかもしれません。
田舎土着民に強いられます。

これだけ核家族化が進み、単身世帯が世帯数の4割近くを占める現代においても、田舎では 三世代同居 を前提とし、三世代同居が一番お得になるようにルールが設定されているので、コストで考えるならば、それ以外の人々は移住なんでしないほうがいいのです。

ざっくりとここまでお話した分だけでもコストとして換算してみてください

特に2世代世帯や単身世帯はとんでもなく時間と金を奪われる事がわかります。
ただでさえ、単身や2世代世帯は税制や社会保障費において多くの負担を負わされているにもかかわらず、さらに金だけでなく労働力や時間も差し出せ という制度に田舎はなっています。

これらの事から、単身世帯 とくにまだ労働しなければ生活できない現役世代なら、都市部ならともかく、田舎の一軒家などに住むのは絶対に辞めた方がいいと私は思います。

単身世帯で、都会の雑踏から離れてのんびりと自由に田舎ぐらし なんて嘘だと私は思っています。

そういう体験をしたいなら、たまの休みに田舎の温泉にでも旅行に行った方が確実です。

はっきりいって単身世帯や2世代同居核家族が、地元民に要求されるつきあいに言われるがまままともにフルに対応すると体がいくつあっても足りないと思います。

またこれらの行事を休んだり断ってたりしているとたとえ断る理由が仕事であったとしても田舎の土着民は許しません

土着民達は あそこは単身世帯だからまあ と寛容な目で見てくれるような思いやりのある人間は殆どいません。
それよりもよそ者にはしごく厳しく対応するのが殆どだと思います。
私が以前に投稿した、路駐 の件を読んでいただければわかると思います。

彼らはよそ者を 金づる もしくは 労働力 納税者 くらいにしか見ていないと私は思っています。

ただでさえ、現在の日本における現役世代は収入の約50%を税金や社会保障費として徴収されています。
その税金や社会保障費を支払う為の労働だけでも大変なのに、それに加えて田舎では、上記のような 余計な負担を強いられる事になるのです。

さて、ここまで書いてきた事だけをとっても、自分はいったい何のために田舎に移住したのかよくわからなくなってきませんか?

田舎へ移住すれば、のんびり気長にゆっくり時間が過ぎていく なんて幻想だと思います。

実際はきつくて金にもならない作業等を押し付けられ、何のために出席しているのかわからない会合にも付き合わされ、ただただ無駄に時間を使わされ、自分は田舎に移住して一体何がしたかったのか と移住の意義と目的がよくわからなくなるのではないでしょうか

さて、ここまでのこの例だけを考えてもどうでしょう

いかに都市部で生活するとコストがかからないかわかると思います。
確かに家賃は高いです。
しかしそれだけです。
私から言わせると田舎に移住してあんな苦労をさせられることを思えば、都市部の家賃など安いものです
お金はある意味時間を切り売りして作っているようなものです。
田舎に移住し、こんなにわけのわからない事に時間を搾取されるとなると、とんでもないコストになる事がわかると思います。
まだここまでは自給に換算しやすいので数値化し、見える化しようと思えば不可能ではありませんが、
ここから先に書くことはコストとして数値化しにくい、どう試算すればいいのかわからない事を書いていこうと思っています。

特に田舎民から負わされる精神的なストレスは相当な物があります

今日はこの辺りにします。

今回も最後までお読みいただき大変ありがとうございました。

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