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おむすび、唐揚げ、卵焼き!おじさんボーイのオキニイリ

今年の夏のカレンダーは変則的。オリンピックの開会式にあわせるかたちで明日から4連休になってしまう。
それに気づいたのが一昨日のコト。
月末の〆日近くの連休に、慌てて今日一日で経理仕事をひたすらこなす。
ひと段落して昼ごはん。オキニイリの店でのんびり過ごそうとおむすびスタンド、リッツボンにする。

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おむすびがおいしいことを売り物にしたお店は増えた。テイクアウトに適した料理ということもあって、コロナ以降に特に増えてる。
オキニイリのお店もいくつかあるけど、そのオキニイリの理由がそれぞれ違うところがオモシロイとこ。
はらりと崩れる儚い握り加減が好きな店。塩加減がきっぱりとして疲れた体に喝を入れてくれるような店。ご飯の炊き加減が好きな店と本当にさまざま。どれも甲乙つけがたい。

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ここのおむすびは比較的キチッとにぎったおむすびらしい仕上がりで、ふたつ食べてもお腹を重たくしないほどよい量がボクは好き。
それになによりお店のマダムと交わす一言二言の会話に気持ちがホッとする。今日みたいな気ぜわしい日には特にそういうふれあいがありがたくって、それで今日。

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ここでは大抵、梅のおむすびとスパムむすびを作ってもらう。野菜の漬物と唐揚げ、卵焼きがつくセットがあってそれを「ニコニコ」。つまり唐揚げ2個と卵焼き2個でお願いするのいつものこと。ちなみに卵焼きは塩と砂糖の甘辛で。

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それから味噌汁。
花韮と油揚げの味噌汁で、そば猪口に入ったスモールサイズ。
厨房の奥からカラコロ、唐揚げがあがる音がしておいしい匂いと一緒に今日のお昼がずらりと揃う。

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おむすびにはかせた海苔は徳島のおいしい焼き海苔。
ご飯にふれたところはしっとりと、触れぬところはずっとパリパリ。上等な海苔はご飯を贅沢な料理のようにしてくれる。
梅干しはキリリと酸っぱい。
こんがり焼かれて小さな穴が空いたスパムはカリッと歯切れジュワッと脂が滲んででてくる。それをご飯が受け止めてたっぷりほどこされたマヨネーズと一緒になって口の中をみずみずしくする。ご飯に胡椒が混ぜ込まれていてそれがピリリと良きアクセント。

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開きかけの蕾のような形に揚がった唐揚げは、醤油ベースの味がしっかり入って皮はパリパリ。タナカくんが作る唐揚げみたいでなつかしい。
いつもに比べて今日の卵焼きは大ぶりで、得した感じ。
浅くつけた糠漬けにジャムのような何かが添えてあったのですね…、何って聞いたらびっくり、これがスモモのぬか漬け。

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皮をつけたまままるごと漬けて、浸かったところで皮を剥いて仕上げるらしい。食べるとたしかにスモモの酸味と甘味に風味。なのにご飯に合うと言うのが面白くって、今日も見事に器は空っぽ。カウンターの上のヤカンの中のお茶。ちょっとぬるくて苦くって、用務員室のお茶みたいだね…、って言って笑った。あったかい。


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