イノベーティブ料理っていうやつ①
最近、イノベーティブフレンチだとかイノベーティブフュージョンだとか「innovative」を名のる料理を提供するレストランが悪目立ちする。
ちなみに不倫シェフが代表をつとめてたレストランも食べログのタグは「イノベーティブ」。
innovativeの言葉の意味は…、
料理の世界に応用するなら、従来の料理ジャンルや調理方法にとらわれることなく独自の解釈と調理方法、提供スタイルで、革新的な料理体験を提供する…、って感じになる。
そもそも料理とは食材の破壊と再構築で出来上がる。
新商品開発なんて行為は、今までの料理を解釈し直すイノベーションだから、何を今さらイノベーション…、って思ったりもするけれどほとんどの人は料理を作るときに自分はイノベーションしてるなんては思わない。
イノベーションを調理人が意識した瞬間に、イノベーション料理になる違いない。
革新には往々にして痛みがともなう。
そしてその痛みの中で最大のものは「食べる人の懐」の痛み。
その典型が「イノベーティブかき氷」。
荒木町に「上原食堂」というかき氷屋さんができた。
SNSでバズり気味。
連日行列の人気の店で、推しが「桃、昆布、カラスミのかき氷」。
お値段なんと2500円という高級料理!
ピーチメルバの味わいを引き立てるために昆布やカラスミを使ったフュージョンかき氷という説明書きに興味惹かれはするけれど、革新的なかき氷そのものにでなく、かき氷という食べ物に2500円という値段をつける革新的なところに感心してしまう。
さてイノベーティブ料理をどう解釈し受け止めればいいのか…、ちょっと考えてみましょうか。
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