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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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#そば

うな丼とそば。海苔ネギわさびで戯れる

おいしいそばを食べたくなって「大庵」にくる。 そばに季節の日本料理、おいしいお酒。どれが主役でどれが脇役と言い切れぬほどにそれぞれが充実していて魅力的。互いが互いを引き立てあって、いろんな使い勝手ができる大人なお店。 先日来たときは緊急事態宣言の間にあって、その魅力をこころおきなくたのしんだのだけど、またお酒の販売を自粛した。 それにともない一品料理の提供もなくなっちゃって、ちょっとさみしい。しょうがない。営業時間短縮の代わりに開店時間が30分前倒し。目まぐるしく営業スタイ

一品料理を再びたのしめるようになりました…。

ひさしぶりの大庵。新宿東口駅前にある大人のそば屋のお昼どき。 緊急事態宣言下にあって、時短営業、開店時間30分繰り上げといろんな工夫をしてしのいでた。 お酒の提供ができないから一品料理もオーダーストップ。 そばだけでなく季節の日本料理をたのしむことができるのがこのお店の特徴だったのに、普通のお蕎麦屋さんのようになっていたのが切なくて…。 けれど緊急事態宣言が解け、限定的ではあるけれど一品料理も提供されるようになった。 代わりに開店時間はいつものように11時半。お腹をグーグー

ウニとそばがき、甘長にエビ

おいしいそばを食べながら、ほっこりしたいなぁ…、って思ってそれで「大庵」。 「そば屋」というより「そばがおいしい日本料理のお店」という感じ。 夜にくると日本酒やワインを片手に料理を味わい、そばで〆るという楽しみ方ができる大人のお店でもある。 夜ほど多彩ではないけれど、昼にも蕎麦前料理が豊富に揃いお酒をたのしむお客様もいる。 ちょうどボクの隣の席に、茹でた枝豆をトゥプントゥプンと指で弾いてつまみつつ焼酎のお湯割りを飲むおじさまがいる。なんと粋なお昼でござろ。 ボクは健康的に

浅草でそば屋のはしご、玉子とじそばに並天丼

浅草雷門近くの「並木藪蕎麦」で昼にする。 開店同時に滑り込み座敷に座って昼を待つ。 隣にじい様、ばあさま、孫3人が座っててそのじい様が小学生とおぼしき男の子にずっと講釈を垂れている。 立ち居振る舞いがいいと、周りの人を気持ちよくさせ自分自身が信用に足る立派な人間のように見てもらえるんだ。 まず背を伸ばせ。食卓に肘をつくな、迷い箸などもってのほか…、とかなり厳しい。 聞いてるこちらも思わず座り直して背を伸ばしたら、おばあさまと目があってにっこりしながら会釈された。 そこな坊

うどんにそばで合盛り…、水を味わうごときおいしさ

旨い蕎麦を食べようと、新宿御苑に向かって歩く。 目当ての店は「志な乃」という店。 民芸調の造りのお店。小上がりの座敷があってテーブルがあり、奥に厨房。田舎っぽさが魅力的にて、お店に入ると東京にいることを忘れてしまえる。ホッとする。 サンプルケースの中に飾られたサンプルの数は少なくまばらで、表から見るとやる気があるのかどうかわかんない。でも味は確かでやる気満々。 メニュー自体が少ないです。 蕎麦にうどん、天ぷらにけんちん、五目にとろろに鍋焼きとたったそれだけ。他のお店なんて

ボクが好きなタイプの店はこういうお店

歩いて近所の志な乃に来る。先日来、蕎麦がどうにもこうにも食べたくそれで今日。 新宿御苑の近所の店で、いつも静けきいぶし銀。 今日もボクの前に先客ひとり。そのあとパラリパラリと二組ほどがやってくる。お店の人の働きもゆったりとしたペースで丁寧。よきお店。 考えてみればボクが好きなお店って、過ぎた人気で混雑しているお店は数えるほどしかなくて、そのほとんどがのんびりしていて、ずっとほどよき人気が継続する店。この店もそう。 こういう時期にはなんだかとてもありがたい。 合盛りせいろを