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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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2023年6月の記事一覧

作りたてのカンノーロの至極美味なるコト

新富町の近くで昼を食べたから、ついでに甘いものを食べて帰ろうと「リートゥス」ってお店を探す。 滅多にくることのない界隈で、ちょっと迷った。Google Mapを見ながら通りを歩き、路地に入ってテクリテクリと10分ほど。 こんなところにお店があるんだ…、ってちょっとびっくりするような場所。 周りはオフィスビルばかり。遠くに白いテントのお店を見つけたときにはうれしくって、思わず駆け足したほどでした。 入り口脇の壁にイタリアンタイルを埋め込んだサインがあって、「quotidie

今屋のハンバーガー。いやはやまいった、こりゃ旨い!

今日は恵比寿の行ってみたかったお店を2軒。 まずは「今屋のハンバーガー」というお店。 博多でもう50年も続いてるハンバーガー屋さんが東京に店を作ったというのでやってきてみる。 恵比寿の駅からテクリテクリと歩き歩いて、本当にこんなところに飲食店があるんだろうか…、ってところにポツンと小さな店がある。 テイクアウトの窓が開いてて手前に大きな券売機。 お店の中にはカウンターに椅子が4席。屋根付き屋台のような感じがなんだかたのしい。 メニューは豊富で、フランクフルトやウィンナー

ヤエバプの「ta.bacco」。太いピチ

東京駅前にできた「ミッドタウン八重洲」のフードコート。「yaesu public」にやってきてみる。 略称「ヤエパブ」。 ひらがなロゴがコロンと丸い文字でどこかサブカルっぽい。 お店は10店弱くらい。どこもほとんど同じ間口で大きさの小さな厨房。カウンター。 200席近くはあるんじゃないかなぁ…、ブース席があれば階段席やカウンター席、スタンディングのテーブルもありいろんな使い勝手ができる。 テナントの顔ぶれはカジュアルで、ラーメン店にバルが中心。夜は近所のオフィスの人たちに

オキニイリのパニーニ。二口分だけお供えにする

月命日の今日。タナカくんの大好物を食べてはじめようと「パニーニ一番」。 「パンとエスプレッソと。」が運営してるパニーニの専門店。 タナカくんが原付きにのって買いに来て、ひとつはバイクを運転しながら、2個目を家で食べ直すってくらいに本当に好きだった。 乾かぬように湿度を保った冷蔵ショーケースに10種類ほどのパニーニが並ぶ。 いつも選んだのは「プロシュートルッコラのパニーニ」。エスプレッソをお供にたのむ。 「おひさしぶりです」ってお店のスタッフから声がかかった。ほぼ半年ぶりの

サラダのようにご飯を食べるグッドモーニングカフェの朝

ひさしぶりのグッドモーニングカフェ。 昔は歩くには思いきりのいる場所に感じていたけれど、今ではちょちょいと歩ける距離。 先日なんて神田から歩けるだけ歩いてみようとのんびり歩いて、結局家まで歩いてた。 歩けることはシアワセなこと。歩いてお腹を空かせて食べるご飯はおいしい…、ありがたい。 お店はにぎやか。お店の中のオキニイリの席が埋まっていたから、テラスに座る。 暑くもなく、寒くもない絶好のお外日和でニッコリします。 ちなみにテラスはペット同伴、喫煙可能。たまに煙たいことがあ

ラ・タベルナのエビドリアはご飯料理じゃなくてエビ料理

ランチの時間がやってきて「ラ・タベルナ」まで移動する。 移動と言っても30歩ほどの小さな移動。近所に住んでたころにはファミレス使いをしていた気軽でおいしいオキニイリ。 小さな店なんだけど厨房の中に調理人が4人働く実力派。 最近ここではほぼ「エビドリア」。 ハーフサイズでお願いするとフルポーションの値段でサラダや飲み物、デザートをセットにできる。 「大きなサラダ」「ミニサラダ+飲み物」あるいは「ミニサラダ+デザート」というのがセットの内容。大きなサラダを選んでたのむ。 レタ

東京No.1の「No.4」のフレンチトースト

テクリテクリと歩いて市ヶ谷。「No.4」で朝ごはん。 朝からにぎやかなお店です。近所は古くからのお屋敷街。マンションがたんとあるけどそこに住んでる人たちじゃない。 わざわざここで食事をしようとやってくる若い女性でザワザワしてる。 テーブルに置かれたQRコードで注文できるようになってる。 でもそのQRコードを持ってレジまで行けば対面で注文もでき、レジ担当のスタッフの受け応えが気持ちいいんです。だからいつもレジまで行って注文をする。 人と人とがふれあう機会を残してくれる店は好き

坂の町の坂の途中のそばに鮨

坂の町の坂の上にある「神楽坂九頭龍蕎麦」にやってくる。 越前そばのおいしいお店。 坂の途中に入り口がある。立派な門に生成りの麻の暖簾が下がり、そこから一直線にテラスのような外廊下。 非日常にいざなうようなドラマティックなアプローチ。 ときおり風が吹いてきて暖簾を揺らす。一足ごとに空気が変わっていくのがステキ。 お店の中はしっとりとした色気を感じる空間です。 座り心地のよい椅子に大きなテーブルと居心地もよく、そば打ち場では注文ごとに蕎麦を切ってる様子が見える。 白いシャツ

インデアン。スパゲッティだとちょっと辛味がやわらぐ感じ

丸の内までインデアンカレーを食べに来る。 甘くて辛い大阪カレーの発祥の店。向かい側にはお好み焼きの「きじ」があり、大阪の出島のような場所の一軒。 今日の目当てはスパゲッティ。焼いたスパゲッティにカレーをとろりとかけて仕上げる料理。 サンプルケースの写真を撮ってたら、ガラスの壁を通してちょうどカレーをご飯にかけてる優雅な姿が見える。 昼のお腹がグーとなる。 インデアンスパゲッティにルーの大盛り、1030円。 タナカくんとふたりで来ると、彼はカレーライス、ボクはインディアン

銀座の路地の突き当り。海鮮丼で昼にする

昼は銀座一丁目の三州屋。小さな路地の突き当たりに暖簾が揺れて手招きされる。 先日、北海道にできたボールパークにお店ができた。海鮮料理に居酒屋料理。名物の鳥豆腐も食べられるようで、でもここの「しおれたようでいてみずみずしい」独特の雰囲気はここにこなくちゃ味わえない。 白木のカウンター、そしてテーブル。磨き上げられ角がとれ、手ざわりなめらかなこの感覚は歴史が作ったおもてなし。 海鮮丼を食べることにする。 揚げ物がおいしいんだけどネ…、タナカくんも穴子のフライがことのほか好

銀座ウエスト。できたてのミルフィーユ

口直しに「銀座ウエスト」。 朝の時間はいつものんびり、必ず座れる。 もしや銀座ウエストも今朝はにぎやかなんだろうかと思って来たらやっぱり静かで先客3組。 空気も優雅で、銀座の朝はこうでなくちゃ…、とニッコリします。 モケット生地のソファに白いレースの背当て布。 同じく白いテーブルクロスに薄荷の香りのタオルのおしぼり。 小さな空間の音を吸収してくれる絨毯、分厚い布のカーテンとすべてが上質。 ミルフィーユとアールグレイのアイスティーをセットにしました。 テーブルの上にはナ

風情までもがおいしいお茶カフェ

食後のお茶を「saten japanese tea」ってお店でとった。 抹茶に代表される日本のお茶をあたらしいスタイルで提供する…っていうのがコンセプト。 まずお店がいやんなるくらい気持ちいい。 民家のようなしつらえで、壁でもあり出入り口でもあり窓でもあるガラスの引き戸を全開すると、お店の中も外も曖昧になる。 お茶をつくるカウンターの前はまるで土間の風情で、お店の中は縁側みたいに感じる空間。 心地よい曇天の今日。ほどよく乾いた空気の流れが気持ちをホッとおだやかにする。

今日はステ盛りサーモンフライ。西荻窪のキッチンキャロット

西荻窪にきた目的がお腹いっぱいになりたかったから。 その目的のお店が「キャロット」。肉でお腹いっぱいにさせてくれるオキニイリ。 タナカくんともよく来た店で、くるとたいてい「ステ盛りチキン」ってセットをたのんでた。 ステーキにハンバーグ、チキングリルにカニクリームコロッケという肉たっぷりの盛り合わせで、特に大きなチキングリルが好きだった。 トマトソースがたっぷりかかって、ご飯がもりもり食べられんだよ…、って。 半年ほど前にひさしぶりに来たときはそれを選んでもりもり食べた。ふ

ピーナツバターのシュークリーム!

食べたくってしょうがなくなるお菓子のひとつがシティベーカリーの「ピーナツバタークリームパフ」。 ピーナツバターが好き。 シュークリームも好き。 その両方が一度にたのしむことができるシアワセをこころおきなく味わいましょう…、とやってきました。 お店はにぎやか。ほぼ満席で入り口近くの柱に向かったひとりがけのテーブルにした。 自習室のデスクみたいで色気はないけど、大好きなお菓子に向き合うにはピッタリな席と思って選んだ。 がっしりとした生地のパフ。 にぎりこぶしくらいの大きさでピ