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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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2021年2月の記事一覧

築地の朝のミートソースにナポリタン

ひさしぶりに築地。朝早く起きて移動して、築地の街にしばし身を置く。かつてのニギワイはなくなっちゃったけど、街はしっかり動いてて元気が出るようなムードがステキ。 お腹も空いて「フォーシーズン」でスパゲティー。 朝早起きの喫茶店。9時半からスパゲティーが食べられて、それがおいしくオキニイリ。 いつも大葉がたっぷりのっかった和風スパゲティーを選んで食べる。 もう10年もそればっかりでたまには違うものを食べてみようと「ハーフハーフ」を食べることにする。 ミートソースとナポリタンが

日本の朝の日本の朝食

移動制限がなかなかとけぬ今。 ホテルのレストランは大変な状況で、特に宿泊客に大きく依存していた朝食を提供するレストランが減ったまま。 中でも和朝食を気軽に食べることができるお店は激減しました。 贅沢なものでなくてもいいのだけれど…。 炊きたてのご飯があって汁にご飯のお供がそろっていさえすれば朝のお腹はよろこぶモノで、ホテルがダメならこんなお店と代々木の田んぼ。 コロナで街中が深刻になっていた頃から朝食営業をはじめてずっと継続中。 今ではおなじみさんもついたようでほどほどに

一緒に食べたかったなぁ…、このオムライス

築地本願寺さんでお経をあげてもらいました。 華麗で厳かな空間に身を置きお経を聞いてると、こんなところで毎日好きなことをやってるんだろうなぁ…、と思って気持ちがホッとする。祈りとは故人のためであると同時に残されたもののためにあるもの。 さぁ、昼ご飯を食べに行きましょう。 どこにしようと歩いていたら、路地に看板。 一緒に行こうよと話してて、結局、行かずじまいに終わった「蜂の子」の看板で、そうか、こんなところにあったんだ。 特別探したわけじゃなく、ただただ気持ちが向くがまま歩い

ここにしかないステーキ、ル・モンドのステーキ

新宿西口の「ルモンド」にステーキを食べに来る。 西口のヨドバシカメラ王国の中にポツンとある小さなお店。 コロナ以前はいつも行列がお店の前にあってそれが目印だった。けれどさすがに今は行列もなく、知らずに前を通ったら見過ごしてしまうほどに間口が狭く、お店の中もカウンターが一本だけ。 一番奥にステーキを焼く炭場があってどこに座っても肉を焼いている気配を感じる。 タナカくんも好きな店だった。 漫画を描いていたときには原稿料が出たらここでステーキを食べる。一生懸命がんばったご褒美だ

特別な百貨店の特別な食堂

日本橋の三越本店、特別食堂にヒラメのボンファムを食べに来る。 日本橋の三越自体が特別な百貨店です。三越駅前って駅があって中に入ると大きな吹き抜け。パイプオルガンが鎮座している百貨店のまさに王様。 その7階に特別食堂があってここが特別極まりない。 お店の名前は日本橋。 ゆったりと配置されたテーブルには布製のテーブルクロス。ナイフフォークも分厚くずっしり、キラキラしてる。洋食と和食に寿司が用意されてて、お店の一部は旭鮨総本店の寿司カウンター。 洋食は東京會舘が担当していて、

ピーカンパイにツナメルト

ピーカンナッツを食べたくなって「バビーズヤエチカ」に寄ってみる。 お店の入り口脇におかれたショーケースの中に常時10種類ほどのパイが用意されてる。 バナナクリームパイとピーカンパイはたいていいつもあるんだけれど、たまに入荷がなかったり売り切れてたりで、ちょっとドキドキしながら覗く。 ラッキーなことに残っていました。お店に入る。 好きな店です。空気が軽い。地下にあるのに明るくて、お店の人がのびのび働く自由なムードがオキニイリ。 厨房の見えるテーブルをもらって座る。厨房とホ