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オモイデ

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2020年12月の記事一覧

大人が大人でいられる渋谷。ステーキ食べる。

渋谷のヒカリエの食堂フロア。随分、苦戦をしているようで休業中のお店がいくつか。すっかり撤退してしまい工事囲いがしばらく続いている場所もある。 開業当初から苦戦していたところにコロナ。 しかも駅周辺に新しいビルが次々できて、市場は大きくならないのに競合ばかりが激しくなるからしょうがないことだろうと思う。 テナントの入れ替わりも激しくてしばらく来ないと景色がマルっと変わっていたりするほど。そんな中でも開業当初から変わらずずっとやってるお店のひとつ。 「シズルガズル」にやってくる

生まれて今まで一番たくさん食べたかつ丼

金曜日の夜、尾張屋で夕食をとる。 いつもやっているのかどうかわからないほどぼんやりした外観で、昼はサンプルケースのカバーが開いているかどうかが手がかり。 夜になるとメインの袖看板が点灯しているかどうかがひとつの目印で、もうひとつはサンプルケース。四段構造の棚のそれぞれ背景の色がほんのちょっとだけ違ってて、これがキレイなグラデーション。 お店に入るといつものおばさんがニッコリしながら、湯呑をひとつ取り出してお茶を注いでトンと置く。もう「お一人ですか?」とは聞かれないのがあり

早朝のマックはアメリカの香り

ものすごく早い朝に東京駅に行くことになった。 早く起きたつもりだったんだけど、ぼんやりしてたらご飯を食べる時間もなかった。それで飛び起き、用事を済ませほっとしたらお腹グーグー。 朝ご飯を食べなきゃなぁ…、と思うも開いているのはマクドナルドぐらいという朝。 それでマクドナルドで朝ご飯。 最近、マックグリドルにハマってそればっかりを食べていたけど、ひさしぶりに朝のマックの王道、ソーセージエッグマフィンを選ぶ。 お供にミルクとハッシュブラウン。まだ厨房も本格的には動いていなかっ

ハンバーグはみんなで分けることができるから…、と母が言う。

ひさしぶりに若松町の「かどや」に来る。 お店の本当に近くに両親がかつて住んでた。東京の終の棲家にと買ったマンションが裏手にあって、事業を整理したのを機に両親が生まれ故郷の讃岐に居を移した今もボクの本籍はそこにある。 特別なことがないかぎり毎週日曜は実家に戻ってた。 親子団らんが目的なのだけど、父とは必ず仕事の話になってかなりの確率で喧嘩がはじまる。大抵は小さな口喧嘩でおさまるのだけど、ときに取っ組み合いの喧嘩になったりすることもある。 そんなときに決まって母が、今日は晩ご

エビ、エビ、エビ。尾張屋支店のショーケースの中はエビの天ぷらの洪水!

浅草で野暮用。ところがあまりに多くの人出にドキドキハラハラ。 街をブラブラ歩こうか…、と思っていたけど用事を済ませてそうそうに帰ることにした。 ただ地下鉄にのる前に蕎麦くらいは食べていこうと、駅の近所の尾張屋支店。 東京を訪ねて来た人を案内してよく来た店です。広島から来た人、金沢から来た人、博多の人に名古屋、仙台の人たちとタナカくんと二人で東京を案内するときにほぼ確実と言っていいほどこの店に来た。 例外は海外から日本に帰って来たばかりの人を、神田藪にお連れしたときくらいかな

プリンとエルトンジョンとブランケット

ひさしぶりにオールシーズンズコーヒー。プリンを食べにやってくる。 エスプレッソトニックと一緒にたのんでショーケースを遠くにながめるテーブルでのんびりと待つ。 プリンがやってくると同時にエルトンジョンの「ユアソング」が流れてきた。 「僕の歌は君の歌」。 ボクのプリンはキミのプリンだったし、ボクの人生はキミの人生でもあったんだよね。 二人して好きな歌で、機嫌がいいと鼻歌で歌ったしボクはカラオケなんかでもたまに歌った。歌いながら「君がいてくれる世界ってなんてステキなんだろう…」っ

バゲットで作ったフレンチトースト。母のオキニイリ…。

オールシーズンズコーヒーでエスプレッソでも飲みましょうか…、とやってくる。 階段をテクリテクリと上がって2階。 今日はのんびり静かなムード。ゆったり座れる3人がけの大きなテーブルをもらって、ならば時間を無駄遣い。 ひさしぶりにフレンチトーストを食べましょうか…、と注文をする。 フレンチトーストにはいろんなタイプがあって、それぞれまるで違った料理のよう。 分厚く切った食パンの耳までとってディップ液に漬け、しっとりふっくら。ナイフなんて必要とせぬスプーンですくって食べられるほ